【ソウル聯合ニュース】日本漫画「深夜食堂」を原作とする韓国SBSのドラマ「深夜食堂」の初回が4日午前0時に放送される。

 同名の日本ドラマ「深夜食堂」の店は新宿の路地裏にあったが、韓国では鍾路の高層ビルの間にある伝統家屋になった。

 食堂を訪れる客の注文に応じて料理を作る店主は俳優のキム・スンウが演じる。チェ・ジェソンは寡黙な常連客で、指定暴力団の幹部を演じる。

 関係者は、日本だけでなく韓国をはじめとするアジア各国で人気を呼んだ日本版ドラマとの比較は避けられないと考えている。最近では、日本の漫画「のだめカンタービレ」を原作にした韓国KBSのドラマ「ネイルもカンタービレ」が原作を生かすことも、韓国式に脚色することもできず、失敗した例がある。

 演出は「宮~ラブ・イン・パレス」などをヒットさせたファン・インレ氏が担当する。ファン氏は2日午後ソウル市内のホテルで開かれたドラマ制作発表会で「どのように韓国式に違いを出すか、とても悩んだ」と話した。

 また「原作漫画が韓国で43万冊売れ、日本版ドラマを見た人も多いというので、今回のドラマが色々な面で比較されそうだと考えた」とした上で、「原作を無視することもできず、原作にある日本特有のカラーをどのように韓国的に変えることができるか悩みが多かった」と説明した。

 ファン氏は店主をはじめとする登場人物の背景設定や関係、配役などに最も多くの労力を費やしたと強調した。

 また制作スタッフは、韓国の食べ物を扱ったところ、自然と韓国的な色彩が浮かんできたと説明した。

 また30分ずつ2回連続で放送されるという点も注目される。台本を担当するホン・ユンヒ氏は「ドラマの中の小さく穏やかなエピソードが(60~70分ドラマでは)間延びすることもあるが、30分に圧縮すればよりスピード感があると思う」と説明した。     

 ファン氏は「できれば日本版ドラマと比較するより、新しい形の韓国的なドラマとして愛情深い目で見てほしい」と話した。 

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