6月30日、俳優パク・ヨンハさんがこの世を去ってから5年たった。

 パク・ヨンハさんは2010年6月30日、自ら命を絶った。そして5年の歳月が流れた。命日に当たる6月30日は雨が降っていた。故人はひときわ雨と縁がある。告別式の日をはじめ、一周忌にも三回忌にも、雨が降っていた。そして今年も雨だった。天が故人の死を悲しみ、命日に雨を降らせていると言ったら、オーバーだろうか。

 パク・ヨンハさんがこの世を去ってから5年。人々の記憶はだいぶ薄れてきた。故人が眠っている盆唐メモリアルパーク(京畿道城南市)で毎年命日に行われる追悼式には、韓国国内だけでなく、中国や日本のファン数百人が集まっていたが、今年は中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)感染拡大の影響で、大規模な追悼式は行われなかった。

 その代わり、パク・ヨンハさんをしのぶファンたちが静かに墓参りをした。大々的な式典はなかったが、パク・ヨンハさんを思う人たちは今も少なくない。

 生前、パク・ヨンハさんと親しかった俳優パク・クァンヒョンはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「きょうはやけにヨンハに会いたいな。個人的な理由で追悼式には出席できないが、僕の心の中にはいつもヨンハがいる! 皆さん、決してヨンハを忘れないで」と書き込んだ。

 パク・ヨンハさんの告別式が行われた2010年7月2日、私は現場にいた。あの日は本当に「どしゃ降り」という言葉を実感させるほど、大雨が降っていた。時間がたつにつれ、パク・ヨンハさんに対する記憶が薄れていくだろうが、6月末、7月初めの雨の日には故人を思い出してみてはいかがだろう。

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