慶尚南道昌原市は海が織り成す美しい景色やさまざまな水上レジャースポーツなど、観光資源が豊かだ。また、旅行につきもののグルメも楽しめ、食道楽にピッタリの場所といえる。
 昌原を代表する食べ物といえば、きれいな海で育った新鮮な海産物、全国一の生産量を誇る甘柿などがある。およそ70年の伝統を誇るフグ料理や、甘柿を使った新たな特産物とはどんなものだろうか。

午東洞「フグ料理通り」で味わえるフグ汁

■全国最大規模を誇る午東洞「フグ料理通り」
 昌原市馬山合浦区にある馬山魚市場は、新鮮な海産物が豊富だ。中でも有名なのがフグ。馬山のフグ料理の歴史は1945年にさかのぼる。魚市場近くの食堂で安く売られていたフグを調理して出したのが最初。
 その後、フグ料理を提供する店が増え始め、「フグ料理通り」という看板が設置されるほど有名になった。フグ料理専門店27店舗が1カ所に集まっているこの通りでは、創業20年以上の店も珍しくない。

昌原市馬山合浦区にあるフグ料理通り(左)では、フグのプルコギ(右下)など、さまざまなメニューを楽しめる。

 食堂ではフグの刺し身をはじめ、プルコギ(韓国風すき焼き)、ゆでフグ、てんぷらなど、さまざまなフグ料理を味わうことができる。フグ刺しは歯ごたえが逸品。また、フグのプルコギは柔らかくピリ辛の味付けになっている。そのほかにもいろいろなメニューがあるが、食堂の店主たちが勧めるのはフグ汁。フグ汁はスープが澄んでいるのが特徴で、すっきり淡泊な味。
 価格はフグの種類によって千差万別。トラフグ、ヒガンフグ、シマフグ、シロサバフグがあり、トラフグが一番高い。
■お土産にピッタリ! 甘柿パンと注南鴨パン 
 長い伝統を誇るフグ料理を味わったのなら、次は新たな名物に浮上しているグルメに挑戦する番だ。それは甘柿パンと注南鴨パン。これらは今年3月に発売され、鎮海軍港祭の期間中、観光客に人気だった。
 柔らかいパンケーキ風の甘柿パンは、甘柿入りあんこが入っており、へたが描かれているのが特徴。注南鴨パンはバナナ味の「メス」、ナッツ味の「オス」に分かれており、子どもや中高年層に人気だ。

「甘柿パン」と「注南鴨パン」は昌原市を代表する商品として販売されている。

 これらは昌原の観光スポットである注南貯水池や鎮海海洋公園、昌原中央駅、馬原港沿岸クルーズターミナル、馬山野球場で購入できる。また、昌原市の公式農・特産物ショッピングモール「昌原モール」でも販売している。
 甘柿パンはばら売り(1500ウォン=約167円)しており、お土産用6個入り(9000ウォン=約1005円)、12個入り(1万8000ウォン=約2010円)がある。注南鴨パンは10個入り(1万ウォン=約1100円)のみ。
※関連情報
▲フグ料理通り
住所:慶尚南道昌原市馬山合浦区午東洞10キル
問い合わせ:昌原市庁文化観光課(055-225-3691)
▲昌原モール
ホームページ:http://www.changwonmall.kr/
問い合わせ:055-225-5464

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