仁川市の松島はかつて海だった。だが、2003年に国際都市建設のため干拓事業が始まり、陸地になった。高層ビルが次々と建てられて、韓国で初めて海水を引き込んだ人工水路が作られた。そうして松島はエキゾチックな街に生まれ変わった。

 松島の魅力を200%楽しむ方法は? その答えは夜景にある。夕日が沈んで街灯が一つ、また一つと灯り始めたら、日中よりも華やかな松島の姿が現れてくる。松島の夜景が楽しめるスポットをご紹介したい。

Gタワー展望台から見た松島の夜景。

■西海の夕日から松島の夜景まで! 「Gタワー展望台」

 Gタワーは仁川交通公社1号線セントラルパーク駅4番出口を出て後方にある。Gタワー29階の展望台に上がるには身分証明書の確認が必要だ。入口案内デスクで身分証明書を提示して展望台に上がると、西海(黄海)と松島の全景がパノラマになって広がる。
 展望台は午後7時までなので、時間にご注意を。Gタワー33階に仁川経済自由区域の成果が分かる仁川経済自由区域庁(IFEZ)PR館が先月24日にオープンしたので、先にそちらを見学してから展望台に行くのもおススメだ。

 「西海に沈む夕日をもっとよく見たい!」という方には、Gタワーから約500メートルのオーシャン・スコープが最高だ。コンテナを利用して作られたオーシャン・スコープは、西海の夕日と仁川大橋を楽しむには絶景のスポット。ここにはカメラマンたちが夕日の写真を撮りによく訪れることでも知られている。

■人工水路のある都会の真ん中の癒しスポット「セントラルパーク」

 Gタワーを降りると、すぐそばに水路が中央を流れるセントラルパークがある。松島国際都市の業務地区と住宅地区の間に広がるセントラルパークは都会のオアシスだ。特に夕日が沈み、夜が静かに訪れ、公園の街灯が灯り始めるころ、最高にロマンチックなムードになる。

人工水路が流れるセントラルパークの夜景は、日中の風景にも増して美しい。

 セントラルパークを水の上から眺められる水上タクシーに乗れば、ムードはさらに盛り上がる。水上タクシーは1時間おきに出発しており、約25分間にわたりセントラルパークの美しい夜景が楽しめる。

 水路に映った超高層ビルの灯りと公園のライトアップは、日中とはまた違った魅力を生み出す。さらに、セントラルパークの韓屋村を灯す柔らかな照明に、思わず引き込まれてしまいそうだ。公園で散歩をする近所の住民の姿を見ていると、うらやましいという気持ちを通り越して、「ここで暮らしてみたい」という思いがわいてくる。
■松島を代表する複合文化空間「トライボール」

 Gタワー展望台とセントラルパークも美しいが、松島のランドマークといえば「トライボウル(tri-bowl)」だ。立体的な曲面からなるトライボウルは、内部に柱がないハイテク工法で建てられた建築物としても有名だ。

 

ライブ会場や展示場として利用されている松島のランドマーク、トライボウル。

 3つのボウル状(鉢状)に作られたトライボウルは、仁川の空・海・陸地を象徴している。トライボウルの内部にはライブ会場や展示場があり、さまざまな創作活動を支えている。夜にはここをバックに松島の美しい夜景を見に来る人々が絶えない。
■四季をテーマにした総合ショッピングモール「NCキューブ・カナルウォーク」

 涼しい夜風を浴びて松島の夜景を見ていると、温かいコーヒーが一杯欲しくなる。そんな時、カフェやレストランが入ったショッピングモールのNCキューブは、松島の夜景ツアーの締めくくりに絶好のスポットだ。

NCキューブ・カナルウォークは、松島夜景ツアーを締めくくる絶好のスポット。

 NCキューブ・カナルウォーク(canalwalk)は四季をテーマに作られたストリート・タイプのショッピングモール。春・夏・秋・冬からなる各棟には多彩なアイテムがショーケースの中で存在感をアピールしている。さらに、中央の人工水路沿いに設けられた噴水やオフジェは、ライトを浴びて柔らかな光を放っている。

 Gタワー、セントラルパーク、NCキューブへとつながる松島の夜景は、エキゾチックでおしゃれなムードがいっぱい。冷たい風がやみ、温かな春風になってきた今日このごろ、大切なパートナーと一緒に松島の夜を楽しんでみてはいかが?

ホーム TOP