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桜の香りに包まれる「鎮海軍港祭」 /昌原
36万本のソメイヨシノが昌原の春をピンク色に染める。
慶尚南道昌原市は、鎮海区の中原ロータリー一帯で韓国最大規模の桜祭り「第53回鎮海軍港祭」を開催する。「軍港都市、桜の香りに染まる」というテーマで行われる同イベントは、4月1日から10日まで開催される。
祭りの期間中は、昌原市内各地の名所が脚光を浴びる。桜が最も美しいのは余佐川、鎮海塔、慶和駅など。
特に余佐川の桜は見事だ。川に沿って歩くと、頭上の桜の枝から花びらが散る。川の両側の歩道を結ぶ「ロマンス橋」は、最高のフォトスポットだ。毎年春になると、橋の下から桜をバックに写真を撮る恋人たちの姿が多くみられる。
鎮海塔も外せない。同所は帝皇山モノレールに乗って行くことができ、屋上からはピンク色の桜に覆われた市内を一望できる。
慶和駅も最高のフォトスポットの一つ。小さな駅だが、桜が咲き誇る景色が美しいことから、CNN-goが選ぶ「韓国で必ず行くべき50カ所」に入った。慶和駅の前には全長800メートルの桜並木がある。列車が通り過ぎると、線路の上に無数の花びらが散り、見事な光景が広がる。
さまざまなイベントも企画されている。まず、3月31日には中原ロータリーで前夜祭が行われ、海軍鎮海基地司令部の軍楽隊の公演や人気歌手たちの祝賀公演を楽しむことができる。また4月2日夜には、中原ロータリー特設舞台で韓米海軍合同軍楽演奏会も開催される予定。軍楽隊の力強い演奏と儀仗隊の節度ある動作は、軍港都市・昌原ならではの魅力を感じさせる。
軍港祭の期間中は、普段は出入りが厳しい海軍士官学校や海軍鎮海基地司令部も開放される。ここでは艦艇に乗船したり、海軍の制服を着たり、ヨットクルーズを楽しんだり、さまざまな体験ができるほか、樹齢100年を超えるソメイヨシノの道を歩くこともできる。4月5日午後2時30分からは、空軍の特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」による航空ショーが繰り広げられる。
なお、軍港祭の期間中は、馬山駅と鎮海駅を行き来する臨時列車が運行される。運行期間は軍港祭開幕前日の31日から、最終日の4月10日まで11日間。臨時列車は桜のトンネルで有名な慶和駅を経て、馬山駅と鎮海駅を結ぶ。