韓国を訪れる旅行客が空港からソウル市内に向かうとき、よく利用するのが空港鉄道だ。仁川国際空港駅-ソウル駅を結ぶ同鉄道は、仁川空港、金浦空港という二つの国際空港を早く楽に行き来できる上、六つの駅で地下鉄に乗り換えることができる。

 空港鉄道はソウル駅に都心空港ターミナルがあるなど、一般の地下鉄とは異なるさまざまな機能があり、サービスの内容も多様で、前もって知っていると有益な情報が多い。

 空港鉄道には11駅全てに停車する一般列車と、ソウル駅-仁川空港駅をノンストップで結ぶ直通列車がある。長い座席に多くの人が座る一般列車とは異なり、直通列車は個別の座席なので立ち席がないほか、旅行かばんを置くスペースも広く、周囲の人たちを気にすることなく静かに移動できる。

 運賃はソウル駅-仁川空港駅で一般列車3950ウォン(約430円、交通ICカード利用時)、直通列車は8000ウォン(約870円)だ。なお、直通列車は4人以上で利用する場合、1人当たり6000ウォン(約650円)に割引される。

 空港鉄道ソウル駅地上1階には、ソウル都心のホテルに向かう無料シャトルバス乗り場があり、空港鉄道利用客は誰でも乗車することができる。シャトルバスを運行しているのは明洞のスカイパーク・ホテル、サットン・ホテル、ミレニアム・ソウル・ヒルトン・ホテル、Tマーク・ホテル、センターマーク・ホテルの5カ所。

 韓国旅行を終え、大韓航空やアシアナ航空、済州航空を利用し仁川空港から出国するときは、ソウル駅都心空港ターミナルを活用しよう。ここでは出国手続き(搭乗手続き、出国審査)を10分ほどで済ませることができ、バカンスシーズンなど空港利用者が多い時期には特に便利だ。出国手続きサービスは直通列車の利用客に対し、無料で提供される。また、大韓航空、アシアナ航空、済州航空の国際線チケット所持者は、直通列車を1人当たり6900ウォン(約740円)で利用できる。もし4人以上で利用する場合は、1人当たり6000ウォンになるグループ割引を利用するとよい(割引サービスは1種類のみ適用)。

 仁川空港に行ったとき荷物が多かったら、仁川空港駅を出たところにある電動カートを利用するとよい。荷物の多い人や高齢者などのため、仁川空港駅から旅客ターミナルの入り口まで無料で運行している。

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