韓国を代表する国際空港、仁川空港・金浦空港とソウル中心部を結ぶ仁川空港鉄道は、韓国を訪れる外国人客が最も多く利用する交通手段だ。

 仁川空港駅-ソウル駅間を運行する仁川空港鉄道には、11駅全てに停車する一般列車と、ノンストップ運行する直通列車の2種類がある。このため、二つを区別しやすいようにそれぞれのシンボルカラーが決まっている。一般列車は青、直通列車はオレンジだ。特に直通列車はソウル駅と仁川空港駅の2駅しか止まらないため、両駅の案内にはシンボルカラーがふんだんに取り入れられている。

 仁川空港では入国ゲートを出ると、仁川空港鉄道の「色」が出迎えてくれる。白字になっているほかの案内とは違い、仁川空港鉄道は文字が全て黄色で、はっきりと区別されている。この黄色い文字の案内に従って地下1階から仁川空港駅がある交通センターに行くと、左に青、右にオレンジと赤の柱が現れる。一般列車利用客は青、直通列車利用客はオレンジと赤の柱に沿って歩けばいい。

 仁川空港駅に着くと、一般列車乗り場の入り口は青、直通列車乗り場の入り口はオレンジ色になっており、分かりやすい。特に直通列車は仁川空港からソウル駅まで途中止まらないため、あらためてそれを確認する意味で、改札を全面的にオレンジで統一している。
 ソウル駅も同様だ。地下2階の直通列車改札と都心空港ターミナルがある入り口には直通列車のシンボルカラー、オレンジや赤が特に多く使われている。お客さま案内センターもオレンジ中心にデザインされており、直通列車の切符売り場は赤が使われている。もちろん、直通列車の改札も全てオレンジだ。
 

 地下3階にある一般列車改札は銀色だが、そのうち2カ所がオレンジ色になっている。これは、仁川空港から搭乗した直通列車利用客が多いとき、下車する乗客の一部がエレベーターではなくエスカレーターに乗って出てくる場合があるため、直通列車の乗客専用改札を設けたからだ。エレベーターではなくにエスカレーターを利用する直通列車の乗客は、オレンジ色の改札機に乗車券を入れれば良い。

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