「今この瞬間、スンボンは幸せだ」

 週末ドラマ『家族同士どうして』(KBS第2)で豆腐屋チャ・スンボン役を熱演した俳優ユ・ドングンが、ドラマ最終回を前に語った言葉だ。

 ユ・ドングンは6日、ソウル・汝矣島の全経連会館で行われた打ち上げパーティーで「6カ月の旅を終える今、いろいろな思いがよぎる」と話し、別れを惜しんだ。

 15日に最終回が放送される『家族同士どうして』は過激な表現や急展開のないしっかりとしたストーリーで視聴率40%台をマーク、感動を呼んでいる。出生の秘密や不倫、復讐(ふくしゅう)といったドロドロしたエピソードもない。刺激的な要素を取り除いた『家族同士どうして』の味わい深さを出したのは「父親の情」だ。「親不孝訴訟」という斬新な素材をじっくり描き、視聴者の共感を呼んだことが大ヒットを生んだ。

 KBSの曺大鉉(チョ・デヒョン)社長は「KBSが築いた家族ドラマ路線をしっかりと守り、激変するドラマ市場で優しく温かいストーリーでもヒットすることを証明、大きな貢献をしてくれたと感謝している」と話し、制作スタッフや出演者たちをねぎらった。

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