俳優イ・ビョンホンを脅迫したとして身柄を拘束、起訴されたモデルのイ・ジヨンに対し、裁判所が実刑判決を言い渡し「金銭的動機による犯行」とした。「2人が恋人関係にあると見るのは難しい」というのが、裁判所の判断。結局、イ・ビョンホンの手を取ったというわけだ。イ・ジヨンがイ・ビョンホンと恋人関係にあったと主張したのに対し、イ・ビョンホンは事実ではないと反論した。

 ソウル中央地裁は15日、共同恐喝罪で起訴されたイ・ジヨンに懲役1年2月を言い渡した。「被告人たちの間でやり取りされた文字メッセージの内容から、イ・ジヨンが恋人から一方的に別れを告げられ、裏切られたとして偶発的に犯行に及んだと見るのは難しい」というのが、裁判長の判断理由。

 裁判長は「被告人と被害者の主張が食い違っているが、2人の間でやり取りされたメッセージを見ると、被害者であるイ・ビョンホンさんはイ・ジヨン被告に対し異性として好意を持っているように感じられる態度を見せたが、イ・ジヨン被告はむしろ被害者に対し大きな関心がなかったようにみられる」とし、2人を恋人関係にあると見ることはできないと判断。イ・ジヨンは、会いたいというイ・ビョンホンの誘いを何度も避け、GLAMのダヒとやり取りした文字メッセージからも、イ・ビョンホンを好きな気持ちは感じられなかったという。これを基に裁判所が「恋人というなら、双方の関心が同等でなければならない」と判断したものだ。

 ただし「イ・ビョンホンさんは既婚者なのにもかかわらず、若いイ・ジヨン被告と私的な席で会い、身体的接触もあった上、性的な関係を求めるようなメッセージを送ったことから、イ・ジヨン被告の立場では、イ・ビョンホンが自分に対し異性として好意を持っていると受け止めても仕方ない」とした。裁判所は、イ・ジヨンとともに起訴されたダヒには懲役1年を言い渡した。なお、検察は2人に対しそれぞれ懲役3年を求刑していた。

 イ・ジヨンとダヒはイ・ビョンホンに経済的支援を求めたが拒否され、一緒に酒を飲んだときに撮影した動画をインターネット上に掲載するとして脅迫した容疑で昨年9月に身柄を拘束、起訴されていた。

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