「一夜にして注目の的になった」

 最近さまざまなバラエティー番組に出演し、「旬の人気者」に浮上したM.I.Bのメンバー、KangNamと会った。KangNamはバラエティー番組『学校に行ってきます』『内部事情サロン』(共にJTBC)、『シングルライフ』『ハロー! 異邦人』(共にMBC)などに出演し、バラエティー界の新星として注目されている。KangNamが視聴者を魅了しているのは、テンポのいいトークでもなく、体を張ったギャグでもない。KangNamはありのままの姿を見せ、独特で新鮮な面白さを届けている。

 日本人の父と韓国人の母を持つKangNamは現在、ソウル市竜山区で一人暮らしをしている。バラエティー番組に出演する前、4400ウォン(約440円)だった通帳の残高を公開したKangNamは、先日残高が80万ウォン(約8万円)台に増えた通帳を公開し、注目を集めた。そして自身が出演する番組の制作陣にごちそうし、人気者の気分を満喫した。

 「僕が人気者だって? 本当にビックリした。何もしていないのに、一瞬にして状況が一変した。テレビに出演した後、一夜明けたら注目の的になっていた。僕がこのようにバラエティー番組で人気が出るとは思ってもいなかった」

 KangNamは所属事務所から提供される食事代がアップし、通帳の残高が増えていくのを見て、自分の人気を実感しているという。以前は食事代の制限があったため、1度もすしを食べられなかったが、今は食べたいものを好きなだけ食べられると言って笑った。

 「所属事務所(ジャングル・エンターテインメント)代表の笑顔を久しぶりに見た。昨日は初めて、お酒をごちそうしたいと言われた。ハハハ。とても良くしてくださるのでうれしい。僕のありのままの姿を気に入ってくださり、視聴者の皆さんに本当に感謝している」

 ヒップホップグループのメンバー、KangNamがバラエティー番組で人気が出た理由は、『学校に行ってきます』で見せた正直な姿のおかげだ。番組の演出を手掛けるオ・ユンファン・プロデューサーはKangNamと会うなり「君みたいな人を探していた」と言ったという。番組の初撮影を控えたKangNamは、午前4時から通学が始まるおかげで緊張する暇もなかったとか。

 「遅刻してはいけない、早く学校に行かなきゃ、とずっと考えていた。初めて登校し、職員室に行くシーンが初回で放送されたのだが、そのとき人生は一発勝負だと感じた。実際、僕は何かしたわけではなく学校に行っただけなのに、本当に運が良かった」

 2011年、ヒップホップグループM.I.Bのメンバーとして「Say My Name」でデビューしたKangNamは、音楽よりバラエティーで有名になった。このようにバラエティー番組で人気が出たのは、普段からバラエティー番組が好きだったことも影響している。KangNamは常に楽しい気持ちで撮影に臨んでいるという。

 「僕はもともとバラエティーが好き。これまで日本や韓国、外国のバラエティーをよく見てきた。それが役に立ったようだ。わざと何かしなくても、自然に出るものがある。また、韓国ドラマをたくさん見ていたことも役に立った。韓国ドラマをよく見ていたので、韓国文化が自然に体に染みつき、目上の方にも敬う気持ちで接することができたと思う」

 人気者となり、自然と周りの関心も大きくなった。女性芸能人からアプローチされたことはあるかと聞くと、誰からも連絡先を教えてほしいと言われたことがない、と泣きそうな顔で答えた。事務所では恋愛を禁止していないが、母親が心配するので女性には気をつけているとか。

 「母親が占いで見てもらったのだが、女性に気をつけろと言われた。今のように注目されているとき、スキャンダルのせいで落ち目になるかもしれないので気をつけろと言ったのだと思う。僕の理想のタイプ? 絶対に性格。きれいかどうかは別に関係ない。以前きれいな女性と付き合ったことがあるが、性格がいまいちだったので精神的につらかった」

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