済州島の漢拏山は春、夏、秋、冬どの季節も美しい。だがやはり何といっても最高なのは冬だ。真っ白な雪が舞い降りた漢拏山をバックに写真を撮れば、済州のどんな風景でも見事な絵になるからだ。漢拏山の絶景を楽しむ済州旅行に一緒に出掛けよう。

済州島には漢拏山の景色を楽しめる隠れた名所がある。

■漢拏山の絶景が楽しめる1100道路
 済州市のオリ洞と西帰浦市の中文洞を結ぶ1100道路は、その名の通り、海抜1100メートルの高地まで車で行くことができる。そのため山登りをしなくても漢拏山の絶景を楽しむことができる。1100道路はそういう意味で特別な道路だ。
 1100道路は冬になるととりわけ見事な景色が楽しめる。特に、漢拏山の美しい雪景色が目の前に見えるため、1100道路は済州のお勧め道路ベスト7に選ばれている。雪に覆われた漢拏山と広い草原にポニーがたたずむ風景は、ほかの海岸道路とは全く異なる済州の魅力を感じさせてくれる。

漢拏山の海抜1100メートルの地点まで行ける1100道路。

 急な坂や急カーブが続く中山間コースを抜けると1100道路のハイライト、1100高地休憩所が姿を見せる。ここに来れば登山をしなくても漢拏山の姿が非常によく見える。
 休憩所の展望台から見る漢拏山は実に美しい。雪に覆われた漢拏山の景色は「ここが済州だ!」と訴え掛けているようだ。
■ミカン畑から眺める美しい漢拏山
 済州島西帰浦市にあるミカン畑からは、また別の、美しい漢拏山の姿が見られる。「ミカン畑で漢拏山だなんて」と思うかもしれないが、畑から見る漢拏山の景色は実に美しく、済州の7大絶景に選ばれている。
 白い雪に覆われた漢拏山は、青々としたミカンの葉との対比でますます美しく輝いている。ミカンと漢拏山が一緒に収められた写真は、一目で済州島と分かるほど、その特徴が表れている。

畑から見た漢拏山の景色は非常に美しく、済州の7大絶景にも選ばれている。

 ミカン畑では美しい漢拏山の風景を見るだけでなく、手ごろな費用でミカン狩りもできるので一石二鳥だ。ミカン畑には大人の肩ほどの高さのミカンの木がたくさん植えてある。子どもが自分でミカンを取るのにちょうどいい高さだ。
 冬になると、木には済州の「宝物」であるミカンがたわわに実る。ミカン狩りでは実際に自分の手で収穫するため、大手スーパーなどで簡単に手に入るミカンが実際にはどのように実っているのかを学び、その場で味わうことができる。ミカン狩りは1人5000ウォン(約540円)ほどとお手頃だ。時間は無制限で、自分で収穫したミカンを持ち帰ることもできる。
■漢拏山に楽に登るなら「西帰浦自然休養林」
 このほか、漢拏山が楽しめる場所としては「西帰浦自然休養林」がある。1100高地休憩所から西帰浦に向かう道路の途中にあり、登山道が緩やかで家族連れも多い。

老若男女問わず誰でもトレッキングが楽しめる西帰浦自然休養林。

 ここの散策コースの所要時間は1時間-1時間30分ほど。また、森林浴場では温帯、暖帯、寒帯などのさまざまな植物が見られるほか、済州島で最も高い760メートルの地点で湧き出している漢拏山の天然岩盤水も味わうことができる。
 特に森林浴場にある法井岳展望台(海抜700メートル)は散策コースの折り返し地点にもなっていて、眺望も見事だ。展望台では漢拏山はもちろん、西帰浦市内や韓国最南端の馬羅島も一目で見渡せる。360度パノラマの絵のような風景は旅行の疲れを忘れさせてくれる。
■漢拏山の名産ワラビ
 漢拏山が生み出した名産品もある。「ワラビ」がそうだ。済州のワラビはタンパク質や繊維、そしてカルシウムなどの無機質が豊富。

済州のワラビはあえ物や鍋物など、さまざまな郷土料理に使われる。

 済州島の7大特産物にも選ばれているワラビは、済州の豚肉とも相性がよく、あえ物や鍋物など済州のさまざまな郷土料理に使われている。

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