スターインタビュー
インタビュー:『夜警日誌』で好評得たチョン・イル
チョン・イルが一回り成長した。ドラマ『夜警日誌』(MBC)の大きな収穫の一つはチョン・イルだった。チョン・イルは演技経験が少ない若手俳優たちの中で中心となり、物語を引っ張った。そのおかげで「チョン・イルの再発見」という高評価を得た。
チョン・イルは最近、イーデイリー・スターinのインタビュー取材で「『夜警日誌』が終わった後『男らしくなった』『演技が良かった』などほめ言葉をたくさんもらったが、その中でも『イケメンスター、青春スターのイメージを拭い去った』と言われたことが一番記憶に残っている」と言って笑った。
劇中チョン・イルが演じたのは、宮殿から追い出された嫡流の王子。幽霊が見えるようになったことから、幽霊を退治する夜警となるイ・リン役。イ・リンは序盤には遊び人だったが、夜警となった後、民の哀歓に触れ、王らしい人物に成長していくキャラクター。前作『太陽を抱く月』(2012年)で演じた陽明君と大きく変わらないが、チョン・イルは単純に主演だからではなく、主演らしく物語を引っ張る演技をしたという点で好評を博した。
「余裕が生まれたのだと思う。毎回作品に出演するときはストーリー、台本、キャラクター分析をするのは基本で、一生懸命やってきたが、それだけではダメだった。この作品の前にバラエティー番組『無限挑戦』に出演したが、外国で先輩たちといろいろな話をする中で『余裕を持て』『自分を信じろ』というアドバイスをもらい、それが大きな助けになった。今は自分自身を信じられるようになったと思う」
チョン・イルからは自信が感じられた。チョン・イルは「これも役に立ったのかどうか分からないが」と前置きしながら、禁煙していることを告白。ドラマ『黄金の虹』(MBC)が終わった直後、禁煙を始めた。すでに8カ月目だ。チョン・イルは禁煙してから、確実に発声や呼吸法が良くなったとし、時代劇に役立ったようだと照れくさそうに話した。
『夜警日誌』が最後まで同時間帯の視聴率1位の座を守り、善戦したのは事実だが、10%台前半の視聴率、反応がさまざまだったCG、急ぎ足になってしまった結末など、物足りなさも感じた。男女の「化学反応」より男同士の「化学反応」の方が際立っていたという指摘もある。
「最近、地上波ドラマの視聴率が全体的に低くなってきたし、視聴率はどうにかできるものではないと思う。視聴率はさておき、このキャラクターを完璧に演じ切らなければ、ということだけを考えていた。ただし、ヒロインとのロマンスが共感できないという指摘は気になった。撮影中、コ・ソンヒとたくさん話もしたが、『化学反応』が起こらなかったのでもどかしい。本当の愛は本当に難しいと思う(笑)」
チョン・イルは『夜警日誌』が終わったばかりだが、年末まで海外スケジュールなどで忙しい。アジアツアーファンミーティングやグラビア撮影が予定されている。
「今回の作品で自信がついたので、その勢いに乗って、できるだけ早く次の作品を決めるつもり。明るいキャラクターでも、暗いキャラクターでも良さそうな気がする。また新たな挑戦をしてみたい」