映画
チェ・ミンシク L・ベッソン最新作で暗黒街のボスに
【ソウル聯合ニュース】韓国で累計観客動員数の新記録を立てた映画「鳴梁」(原題)で李舜臣(イ・スンシン)将軍を演じた人気俳優チェ・ミンシクが、米ハリウッド映画「LUCY/ルーシー」で悪役を演じた。リュック・ベッソン氏が監督を務め、スカーレット・ヨハンソンが主演した同作品は製作費が4000万ドル(約41億円)で、興行収入は全米で1億万ドルを突破している。
ソウル市内で20日行われた「LUCY/ルーシー」試写会後の記者会見にチェ・ミンシクと来韓中のリュック・ベッソン監督が出席した。
チェ・ミンシクは「私が演技で感情を伝えると、スカーレットがしっかりと受け止めるのを感じました。俳優が演技をする上で、言語は重要でないことを今一度感じる契機になりました。言葉は通じなくとも、演技をして心を交わすという事実を明確に感じましたが、これは初めて経験した刺激でした」と語った。
チェ・ミンシクは麻薬組織のボスとして登場する。地下組織に拉致され、合成薬物を運ぶ途中に覚醒し、超能力を得たルーシー(ヨハンソン)と最後まで対決する人物だ。チェ・ミンシクは英語ではなく、韓国語で演じた。
チェ・ミンシクはリュック・ベッソン監督から直接、出演のオファーをされた。「自分なりに同じ道をずっと進んでいて、(それが認められて)このような日もあるんだなという感動もあり、一方ではこの方(リュック・ベッソン)はどんな人だろうかと気になりました」と出演を受諾した理由を説明した。
「監督が韓国に直接来て、2時間余りの間、『LUCY/ルーシー』について誠心誠意を尽くして説明してくれました。その姿が感動的でした。有名監督であるにもかかわらず、アジアの俳優にすぎない私に全く権威意識を見せず、ただ作品について誠意を尽くして説明してくださいました。また、作品に対する確固たる主題意識も持っていました。監督が現場でどのような作業をするか、好奇心もわきました。(そのため)受けない理由がありませんでした」
「LUCY/ルーシー」での自らの演技については「残念でした。適応していく段階だったと思います」と分析。機会が与えられれば、海外の良い監督と仕事をしたいと語った。
「海外で作品を作るのは、出世を意味するわけではありません。韓国で作るほうが気楽です。挑戦して、新しいものを追求するリュック・ベッソン監督のような、私に肯定的な影響を与えてくれる良い創作者と俳優が集まるならば、もう一度してみたいです。次にはもう少し安定した演技ができると思います」
自身が主演した「鳴梁」についても触れ、「映画に対する評価で、好き嫌いがあるかもしれません。活発な議論がなされるのは(社会が)元気だという意味」とコメントした。