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夏はやっぱり海水浴! 韓国の海ベスト5
今夏は湿度が高いせいか、いっそう暑く感じる。立っているだけで汗が流れ、青い海に飛び込みたい気分になる。そこで今回は「夏はやっぱり海」と叫びたい人のために、白い波が出迎えてくれる韓国の美しい海ベスト5を紹介しよう。
■音が美しい鶴洞黒真珠モンドル海岸
慶尚南道巨済にある鶴洞黒真珠モンドル海岸は、韓国で最も美しい海岸といわれる。鶴洞という名前は、地形が鶴の飛ぶ姿に似ていることから付けられた。最大の特徴は、砂ではなく黒い石が海辺を覆っていることだ。
この海岸は音の美しい海岸として有名だ。波が石にぶつかると、カエルが「ケロケロ」と鳴くように小石が「カランコロン」と音を立てる。そのためか、この小石の音は「韓国の美しい音」にも選ばれたことがある。
■地平線と水平線が共存する仁川・大伊作島
西海(黄海)エリアは潮の干満差があるため、干潟や特異な地形が発達している。中でも大伊作島は沖合に「プルドゥン」と呼ばれる砂の島があり、独特の風景が見られる。プルドゥンは干潮のときだけ現れ、干満差の大きい時期には幅1キロ、長さ5キロの巨大な姿を現す。
プルドゥンに立つと、巨大な砂原が遠くまで広がっているのが分かる。はるか向こうに地平線が見えるほどだ。この砂原に夏の太陽が照り付けると、まるで砂漠のど真ん中にいるような気分すら感じる。地平線と水平線が共存する風景は、ほかでは見られないこの島独特のものだ。一日に1回海中に沈むため、表面は滑らかで、水もきれいだ。プルドゥンで過ごせる時間はおよそ3時間。その後は海水が上がってくるため、船で島側のチャグンプルアン海水浴場に戻らなければならない。
■1本道の両側に2カ所の海岸がある比珍島
異国情緒の漂う海といえば、外すことのできないのが比珍島サンゴ光海岸だ。慶尚南道統営から船で南東方向に約13キロ行くと「真珠のように珍しく貴重な存在」を意味する比珍島がある。
比珍島には1本の道を挟んで二つの海岸がある。二つの島が橋のような道によって結ばれており、その道を中心に東側には比珍島サンゴ光海岸が、西側にはモンドル海岸がある。比珍島を初めて訪れると、共存する二つの海岸の美しさに感動する。
通常の海岸は、近くに山や建物が見えるものだが、比珍島の海岸は地形的な特性から、海、砂浜、空、雲という爽やかな景色が一度に目に飛び込んでくる。島に1泊できれば、日の出、日の入りが見られるという貴重な経験もできる。
陸地(韓半島=朝鮮半島)から遠く離れているため、比珍島の海岸は水がとりわけ青くてきれいだ。また砂が柔らかく水深が浅いため、水温が比較的高く水遊びにも最適だ。海岸の岩場や近くの小さな島々には釣り場も多く、海水浴と併せて釣りも楽しめる。
■4年連続で最優秀海水浴場、盈徳・コレブル海水浴場
東海(日本海)なら、慶尚北道盈徳の「コレブル海水浴場」をお勧めしたい。4年連続で国土海洋部(省に相当)指定の全国最優秀海水浴場に選ばれ、東海岸で最も美しいビーチとして知られている。水がきれいで遠浅なので、ファミリーで楽しむのにちょうどいい。
コレブル海水浴場からり大津海水浴場まではおよそ8キロにわたり白い砂浜が続き、「名沙20里」と呼ばれる。海水浴場のすぐそばにある松林と砂浜、白い波は、まるで山水画のような景色を生み出す。ここの砂はきめが粗く、体にくっつきにくいため、砂蒸し風呂をするのに最適だ。日差しで熱くなった砂に体をうずめるのは心臓や循環器系等の疾患に効果があるとされる。
■家族連れに最適、ワヒョン砂森海岸
最後に、家族でのお出掛けにはワヒョン砂の森海岸をお勧めしたい。この海岸は韓国で最も安全な海岸として有名だ。遠浅で大きな扇形の砂浜が広がり、高い波が押し寄せても溺れる心配が少ないためだ。
そのためか、海水浴客はやはりファミリーが多い。浜辺の砂は砂糖のようにさらさらと細かく、子どもたちの砂遊びにちょうどいい。海岸のすぐ横には松林が生い茂り、いっそう爽やかに感じる。海岸の中央にある管制センターでは、身分証明書を持参すれば無料で救命胴衣を貸してくれる。