【ソウル聯合ニュース】会社経営が人生のすべて。愛が入り込む余地はない。日常でも損得勘定ばかりして冷たい。女性企業家のユ・セヨンは周りの人が、寂しくないかと心配するたびに「生きることは必ずしも面白くて幸せなものとは限らない」と応える。

 ユ・セヨンは医師から子宮摘出手術をしなければならないと言われるが、仕事を優先させて手術を先送りする。出張のために訪れた香港で偶然に会った韓国人夫婦のために、今までの人生に亀裂が入る。 

 韓国の女優チェ・ジウがSBSの新ドラマ「誘惑」(原題)で、冷たくて計算高いユ・セヨン役を演じる。10日午後、SBSで開かれたドラマの制作発表会で、チェ・ジウは恋愛ドラマを渇望していたと語った。 

 「前回演じた作品では、感情の交流がなく、息苦しくて演技が難しかったです。今回の作品では互いに目を見て演技をして、感情を引き出しています。(恋愛ドラマの)機会が多くありませんでしたが、今回の作品をすることになり、本当にうれしいです」

 チェ・ジウは前作で、「家政婦のミタ」の韓国版「怪しい家政婦」(原題)で無表情な顔の下に秘密を隠した怪しい家政婦の役を演じた。韓流スターの出演作としては視聴率が思わしくなく、恋愛ドラマの女王であるチェ・ジウの意外な変身に対する評価も振るわなかった。「誘惑」では得意の恋愛物に戻ったが、今回は一味違うキャラクターだ。 

 チェ・ジウは「ユ・セヨンは感情よりは理性が先に立ち、仕事と恋愛のうち、仕事が優先だと考える冷徹な女性です。ですが、自分でも知らないうちに愛が近づいてきて、愛を知ることになります」と紹介した。 

 制作発表会で一部公開された映像でもチェ・ジウは雰囲気のある華麗な姿を披露した。 

 同作のパク・ヨンスプロデューサーは「今回の撮影でチェ・ジウさんの隠されていた魅力を知ることになりました。とても挑発的でセクシーな部分をたくさん発見しました」と説明した。 

 ドラマは、事業に失敗して行き詰まっているチャ・ソクフン(クォン・サンウ)にユ・セヨンが10億ウォン(約1億円)を与え、その代価として思いがけない提案をするところから始まる。チャ・ソクフンがその提案を受け入れたことから破局に突き進む。

 今回の作品は大人気となったSBSドラマ「天国の階段」以来、チェ・ジウとクォン・サンウが10年ぶりに共演したという点でも大きい話題を集めた。 

 チェ・ジウは「初めからクォン・サンウさんと呼吸がよく合って楽でした。実際に会ってみて、それほど時間がたったと思いませんでした。『天国の階段』が淡い初恋の美しい物語だとすれば、今回はある程度成熟した大人の恋の話になると思います」と話した。  

 チェ・ジウは今年に大手芸能事務所のYGエンターテインメントに移籍し、初めての作品として「誘惑」を選んだ。MBCドラマ「負けたくない!」と「怪しい家政婦」で高視聴率を得られなかった後に下した決定だ。

 再出発した韓流スターは「誘惑」がどのような評価を受けるかプレッシャーを感じていないだろうか。 

 「前作(の不振)に対するプレッシャーはありません。新しい作品をするたびに、私がする作品が最高だと考えて演じます。今回も最高の作品になると信じて最善を尽くして臨んでいます」  

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