韓国全体がストップしてしまったかのようだ。韓国南西部・珍島沖で発生した旅客船「セウォル号」沈没事故で全国民が深い悲しみに陥っている中、映画をはじめとする娯楽を自粛する空気が広がり、映画館入場者数も目に見えて減っている。

 映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークが明らかにしたところによると、事故発生から3日たった18日の映画館入場者数は合計21万7997人だった。これは先週金曜日(11日、総入場者数30万3841人)に比べ約30%少ない。その1日前の状況も同様だ。先週木曜日(10日)は23万人が入場したが、17日は16万人だけだった。

 このように入場者数が大幅に減っている状況では、興行成績ランキングを出すこと自体が無意味になってくる。18日の1位はハリウッド大作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』だったが、一日の入場者数は5万人にも達しなかった。前週に比べ入場者数が半減した形だ。

 封切りを控えている作品もまひ状態だ。ヒョンビン主演『逆鱗(げきりん)』、ソン・スンホン主演『人間中毒』、アニメ映画『Rio2』、ペ・ドゥナ&キム・セロン出演『ドヒ』などが制作報告会や試写会などのプロモーションを全面中止した。

 映画界関係者は「国民全体が悲嘆に暮れている。イベントに出る俳優たちも同様だ。こうしたときに映画を楽しむ観客がどれほどいるというのか」と嘆いた。

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