スターインタビュー
<インタビュー>韓米合作映画主演のBoA 英語の演技に不安と喜び
【ソウル聯合ニュース】「一つとして楽なことはない。周囲の期待に応えなければと努力するときも大変だし、女優としてはスタート段階のため難しい」――。
韓米合作映画「Make Your Move」(デュエイン・アドラー監督)に主演し映画デビューした歌手BoAが14日、韓国公開(17日)を前にソウル市内でインタビューに応じた。
同作はすでに54カ国・地域に販売され、630万ドル(約6億4000万円)の収益を上げている。米国では18日(現地時間)に公開される。
BoAはKBS第2で昨年放送された短編ドラマ「恋愛を期待して」(原題)に主演したが、2011年に撮影した「Make Your Move」が演技デビューとなった。
BoAが歌手活動で多忙な毎日を送っていたとき、アドラー監督は日本まで来て台本を渡した。「台本を見ると全て英語だった。うまくやれるか心配だったが、監督が日本まで直接来たという情熱をみて承諾した。演技よりダンス中心の作品のため負担が少し減った」と明かす。
BoA演じるアヤは日本で育った韓国人。アメリカンドリームを追って渡米し、ダンスグループのリーダーを務める。異なる環境で育ったダニー(デレク・ハフ)とダンスを通じて互いを理解し、恋に落ちるというストーリー。
「韓国語、日本語、英語の順で楽に話せる」というBoAは「最も難しかったのが英語の演技」と謙遜するが、アドリブでせりふを言うなど自然な演技をみせた。「アドリブでやり合うとき喜びを味わった。台本のせりふよりアドリブの部分がより自然にみえるようだ」と自信をみせる。
日本で育った韓国人という設定はBoAの意見が反映された結果だ。当初の台本ではアヤは日本人の設定だった。「韓国で成功した歌手なのに日本人として出演するのは少し抵抗があったので、修正をお願いした。少し複雑だが日本で生まれた韓国人という設定になった」と説明した。
現在は俳優イ・ジョンジェらが出演する映画「ビッグマッチ」を撮影中だ。「歌手は自分一人で解決しなければならない部分が多い。一方、映画は多くの俳優、スタッフが一つの目標を持ってがんばり、相乗効果を生む。私にとって新しい経験で、もっとたくさん経験してみたい」
来月までの撮影が終わると、ニューアルバムの準備をスタートする計画だ。「日本ではこれまでアルバムを出せなかった。今年は日本で発表するアルバムの制作に没頭する。私が得意なのはパフォーマンスなので、パフォーマンスを前面に出した音楽になるかもしれない」と話す。
新作を発表することに対するプレッシャーも大きい。「毎回アルバムを出すたびに大変な思いをするが、職業的な宿命だと思う。歌手として女優としてより良い姿を見せていきたい」