韓国歌謡界は今、破格の「セクシーコンセプトブーム」に沸いている。

 A.O.A、Girl’s Day、Dal shabet、RAINBOW BLAXXなど、ガールズグループが相次ぎセクシーコンセプトで新曲をリリース、1月の歌謡界はまさに「セクシー大戦」の様相を呈した。

 「ミニスカート」を発表したA.O.Aは、超ミニスカートの脇のジッパーを上げたり下げたりする、いわゆる「ジッパーダンス」のほか、いすをつかんで腰を曲げたままお尻を振るという、セクシーダンスを披露した。

 「SOMETHING」を引っさげ活動中のGirl’s Dayは、透け感があり、太ももからつま先まで見える深いスリットの入った衣装を身に着け、ステージ上をはい回るようにしてお尻を振ったり、両足を思い切り開くようなダンスを見せている。

 「BIG BABY BABY」を発表したDal shabetは「露出なきセクシー」を強調しているが、体のラインがくっきり出ている衣装で胸をさするダンス、へその下の部分を手で探るような仕草で男性ファンのハートをキャッチした。

 「19歳未満聴取不可」の破格のコンセプトで登場、「Cha Cha」を発表したRAINBOW BLAXXはコルセットやガーターベルトなど際どいアイテムを身に着け、両手にむちを持ち腰を回すダンスを披露、男性ダンサーと密着して踊るなど、話題を集めている。

 このように、ガールズグループが「セクシー大戦」を繰り広げる理由は何か、そして問題点は何か。

 まず、飽和状態にあり競争が高まっているアイドルグループ市場。続々と登場するアイドルグループの間で生き残るためには、ほかより目立たなければならない。
 通常、デビューから3、4回のステージ、期間にして3週ほどで成否が判断されるアイドル市場で、ガールズグループのキュートさやはつらつとした感じに慣れている大衆の目を引くため、過度の露出や刺激的なダンスが見られるようになった。
◆韓国誌グラビアギャラリー

 次に、型破りのセクシーさが受け入れられた点。

 このところ女性アイドルが見せているセクシーなパフォーマンスの元祖は、2011年に結成された、BEASTのチャン・ヒョンスンと4Minuteのヒョナによるユニット、Trouble Maker。2人はこれまでのアイドルと違っていた。当時2人が見せた挑発的な視線、性行為を連想させるようなパフォーマンスは、ほかとはレベルの違うセクシーさ、きまり悪さの間で毎回熱い反応を得て、各種音楽番組でトップに立つなど成功を収めた。

 そして、Trouble Makerからバトンを受け継ぎ、型破りのセクシーガールズグループに変身したアイドルが、まさにGirl’s Dayだ。それまでのキュートな雰囲気を捨て、際どいダンスやセクシーな衣装で破格のイメージチェンジを図り、大衆を驚かせた。ボディーラインがあらわになった衣装でお尻を振るGirl’s Dayのダンスは、まさに際どい。その結果、これまで特に注目されていなかった平凡なアイドルGirl’s Dayは、一瞬のうちに認知度を高め、最も愛されるガールズグループの仲間入りを果たした。

 これを見ていたほかのガールズグループは今年に入り、相次ぎ清純コンセプトを捨て、セクシーコンセプトに変更、新曲をPRしている。

 しかし、「型破りのセクシーさ」というコンセプトで大衆を驚かせ、注目を集めるため努力するに当たり、過度な露出を超え、性行為を連想させ、体の一部を思い切ってタッチするなどして、度を越しているのではないかという声が、歌謡界内部でも持ち上がっている。さらに、音楽番組の主な視聴者である青少年にはとてもなまめかしく、青少年の情緒の破壊行為にほかならないため、自制すべきだという意見が、歌謡界の内外から出ている。

 こうした世論が高まり、ガールズグループは現在、番組に出演するに当たり、振り付けの修正をしている。

 ガールズグループは型破りのセクシーさで一時的に注目を集めることができるかもしれないが、長い間人気を保つためには実力が伴わなければならない。ガールズグループの過度な露出はいずれ限界に至り、次第に淘汰され、結局忘れられたり消えたりする。

 K-POPを引っ張る少女時代や2NE1は過度な露出、セクシーさなしに、実力ある作曲家の音楽、メンバーたちの華麗なパフォーマンス、見事な歌唱力で、韓国最高のガールズグループとしてトップの座を守り、世界で注目を集めているという点を、現在「型破りのセクシーさ」をコンセプトに大衆の目を引いているガールズグループ、そして芸能プロダクションはよく考えなければならない。
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