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「第1世代アイドル」出身女優たちの軌跡
現在に続くアイドルブームの勃興期、1996年から2006年までに活動していたアイドルグループを、韓国では一般的に“第1世代アイドル”と呼ばれている。
“第1世代アイドル”の女優ソン・ユリ、ファン・ジョンウム、チョン・リョウォン、ユン・ウネ。彼女たちは、作品を引っ張る主演として存在感を発揮し、演技力で視聴者に愛され、後輩歌手たちの手本となっている。
4人はそれぞれFin.K.L(ピンクル)、シュガー、Chakra、Baby V.O.Xのメンバーとして活動していたが、女優に転身してからは女優業に集中し、落ち着いたケースだ。
最近、アイドル歌手たちの女優活動が、“選択”ではなく、“必須”条件になった中、今や堂々と女優として認められている4人の存在は際立っている。
“第1世代アイドル”スターとして、“第2、3世代アイドル”たちにとって手本となる4人の女優について探ってみよう。
◆ソン・ユリ
1990年代後半、国民的な人気を誇った4人組ガールズグループFin.K.Lのメンバーとして、ひときわ際立つ美貌で、大人気を博したソン・ユリ。2003年、メディアやファンの関心が注がれる中、数本の作品に出演したものの、彼女の演技力はネット上で嘲笑や酷評の対象だった。
その後、2005年に1年間活動を中断し、演技の勉強にまい進したソン・ユリ。『ある素敵な日』(2006年)、『雪の女王』(2006年)、『快刀ホン・ギルドン』(2008年)と、出演を重ねるごとに安定した演技力を披露し、徐々に女優として認められていく。
自分の演技に自信を持ち始めたソン・ユリは『神々の晩餐』(2012年)、『出生の秘密』(2013年)に出演。30話以上の長編ドラマで、物語をリードしていくヒロインとして、安定した演技力を披露している。
◆チョン・リョウォン
2000年代前半に活動したChakraのメンバーだったチョン・リョウォンは、人気に恵まれなかったChakraを脱退し、女優としての道を選んだ。
歌手業と女優業を並行させながら、着実に演技力を磨いたチョン・リョウォンは、国民的ドラマ『私の名前はキム・サンスン』(2005年)で注目され始めた。その後の出演作がことごとく不振に終わり、女優としての再起は困難に思われたが、ドラマ『サラリーマン楚漢志<チョハンジ>』(2012年)を通じて、口の悪いお騒がせお嬢様というキャラクター、ペク・ヨチを好演し、再び脚光を浴びている。
現在、『メディカル・トップチーム』(MBC)で、優れた実力を持つ胸部外科専門のソ・ジュヨンを演じているチョン・リョウォン。患者への情熱と、冷静さを失わない人物だが、複雑な内面をうまく表現し、好評を博している。
◆ファン・ジョンウム
ファン・ジョンウムは2004年、4人組ガールズグループ、シュガーのメーンボーカルだったが、解散と同時に女優に転身。当初は目立つ存在ではなかったが、2009年に『明日に向かってハイキック』で一躍スターダムにのし上がった。
2010年、40%という驚異的な視聴率で終了した『ジャイアント』の序盤で、演技力を疑問視する声が上がったが、回が進むにつれて安定する成長ぶりを見せた。また『私の心が 聞こえる?』(2011年)では、視聴者の涙腺を刺激する演技で、各種演技賞を受賞し、女優としてスター街道を駆け上がった。
現在、『秘密』(SBS)に出演しているファン・ジョンウム。恋人を守るために罪を被るもの裏切らる女、子どもを愛する母を熱演している。
◆ユン・ウネ
ユン・ウネは1997年から2006年まで活動した5人組ガールズグループBaby V.O.Xのメンバーとして芸能界にデビュー。
Baby V.O.Xの解散と同時に女優に転身したユン・ウネは、初のドラマ出演作『宮-クン-Love in Palace-』(2006年)が大ヒットし、一躍スターダムに駆け上がった。続いて出演したロマンチック・コメディー『コーヒープリンス1号店』(2007年)では、そそっかしいお転婆娘のような女性だが、家族を養うため、イケメンしか働けないカフェに男装して潜り込んだコ・ウンチャンを演じ、“ロマンチック・コメディー・クイーン”の座に上がった。
その後、出演する作品ごとに安定した演技力を披露し、作品のヒットとともに評論家からも好評を博している。現在、ロマンチック・コメディー『未来の選択』(SBS)では、十八番のロマコメでのびのびとした演技を披露している。
次回は、“第2世代アイドル”のJYJのジェジュンとユチョン、BIGBANGのT.O.P、少女時代のユナについてご紹介します。