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覚悟決め『きれいな男』に臨むチャン・グンソク
ソウル市江南区内のホテル「インペリアル・パレス・ソウル」で18日午後、新水木ドラマ『きれいな男』(KBS第2)の制作発表会が行われた。
同ホテルのロビーは、チャン・グンソクのファンから届いたコメの花輪でいっぱいだった。これらは韓国をはじめ、中国、日本のファンが準備したもので、1万3500キロにもなる。そのためロビーはようやく人が通れるほどで、迷路のようだった。
会場には制作会社や放送局の関係者、取材陣など500人余りが集まり、1年10カ月ぶりにお茶の間に帰ってくるチャン・グンソクに対する関心の高さを証明した。
このように多くの人が注目する『きれいな男』だが、地上波で編成されるのは容易ではなかった。早くからチャン・グンソクの主演が決まっていたが、編成までに1年を要した。
その理由は何か。韓流スターのチャン・グンソクは、韓国ではまだトップスターではないからだ。
日本や中国でヒットし、チャン・グンソクを一躍スターにしたドラマ『メリは外泊中』『美男〈イケメン〉ですね』 はそれぞれ韓国で最終視聴率7.6%、11.2%と低迷した。韓流スターとしての人気により、日本から制作費の支援を受けた映画『きみはペット』は早々と看板を下ろし、人気ドラマ『冬のソナタ』を手掛けたユン・ソクホ監督が手掛け、少女時代のユナと共演したドラマ『ラブレイン』は平均視聴率6%以下だった。
◆チャン・グンソク、グラビアギャラリー
このように、日本や中国では韓流スターとして知られているが、韓国では特に大きなヒット作のない、平凡な俳優チャン・グンソクの認知度だけでは、毎週激しい視聴率争いを繰り広げる水木ドラマ市場で勝利するのは容易なことではない。
自分の置かれている立場を、チャン・グンソク自身は知っているようだ。
今回のドラマ出演について取材陣が質問すると、チャン・グンソクは「日本では『グンちゃん』、中国では『チャングンシォ』と呼ばれているが、自分の国ではチャン・グンソクという俳優の存在感をアピールできていない。それは、僕の成長が足りないからではないか。皮肉なことだが、僕はいつも演技をしたいと思っている。僕が何のために耐えてきたのか、何のためにここまで来たのか考えてみたのだが、それはまさに『俳優として演技をすること』だった。いつの間にか、演技以外のことが僕のメーンになってしまったようだ。それで寂しく思うこともある」と答えた。これらの理由から、韓国で何本も作品に出演しようと努力してきたし、「チャン・グンソク」という名前を取り戻すため、『きれいな男』を選択したという。
悲壮な覚悟で今回、『きれいな男』に臨むチャン・グンソク。日本や中国で手にした人気を韓国でも得ることができるか、注目される。
◆チャン・グンソク、グラビアギャラリー