MBLAQのイ・ジュンは歌手RAIN(ピ)が米国ハリウッドで主演を務めた映画『ニンジャ・アサシン』で、RAINの子役を演じた。それ以降、イジュンの映画出演はなく、4年の時が流れた。イジュンは10月24日公開の映画『俳優は俳優だ』(キム・ギドク・プロデュース、シン・シンシク演出)でスクリーンに帰ってきた。

 同作は、成功を夢見ていたエキストラが一躍スターとなったが、再びどん底に落ちるという物語。イ・ジュンは、アイドルとしては演じにくい全裸での演技のほか、大胆なベッドシーンまで披露した。

-4年ぶりの映画出演だが。

 「新人俳優には選択権はほとんどない。実際には作品をえり好みせず、いろいろ出演したかったのだが、MBALQの活動があったため、できなかったというのが本当のところ。『俳優は俳優だ』はシナリオが一番難しかったけれど、一番興味がわいたので出演を決めた」

-アイドルとしては難しい決断だったと思う。

 「一番引かれたのはシナリオだった。主人公を演じたいという考えはなかった。一歩一歩着実にステップを踏んでいきたい。ビッグスターになるより、長く続けたい」

-キム・ギドク監督と仕事をしたことのある俳優たちが、ストーリーや露出度の高さから出演を辞退した映画でもある。

 「むしろ、逆だと聞いた。辞退した方たちもいたが、出演を望む俳優たちも多かったと。だから、プレッシャーが大きかった。実はキム・ギドク監督は僕のことをよく知らなかった。偶然、バラエティー番組『強心臓』(SBS)で共演したのがきっかけで、連絡をくださったようだ」

-アイドルなので、ベッドシーンはファンの立場からすると嫌なものなのではないか。

 「いつまでもアイドルではいられない。いつまでもキレイで明るくいることはできない。僕は演じることが好きなので、この作品に出演した。僕が一番好きで幸せな仕事をするのに、ファンが嫌がるとは思わない」

-瞬く間に頂点まで駆け上がったのに、再びどん底に落ちる役を演じたが。

 「一気に駆け上がり、一気に落ちる。その変化の瞬間を見せたかった。昨日成功し、きょう失敗する姿を、見る人に感じてほしいと思った」

-芸能界にいると、周りでそのような姿を見ることもあるのではないか。

 「皆さんが思っているほど、よく知っているわけではない。ただし、だからこそ僕は常に行動に気をつけようと思っている。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)もわざとやらない。僕は大きな成功より、無難に長く続けていこうという主義。僕が思う成功は、好きな仕事を長く続けること。俳優は長年の夢だった」

-なぜ、演技がしたかったのか。

 「そうだな…。子どもたちが、大統領になるのが将来の夢だと語るように、僕もまた子どものころから、俳優を夢見てきた。何か理由があるというよりは、ある瞬間から僕がすべき仕事だと思っていた」

-長い間、所属事務所の代表でプロデューサーだったRAINの陰にいた。その陰から抜け出したいという考えはなかったか。

 「RAINさんの陰から抜け出したのか、そうでないのか、それは他人が評価する部分だと思う。僕にとって、RAINさんは大好きな兄のような存在。だから1度も陰だと思ったことはない」

-次の作品も映画とのこと。ロマンチック・コメディーから強烈なキャラクターまで、出演オファーを受けているとか。

 「俳優として、まだはっきりとしたイメージがないからだと思う。幸いであり、ありがたいこと。これからが始まり」

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