17日公開の映画『ローラーコースター』は、映画界にチョン・ギョンホという俳優をアピールするよい機会だ。俳優ハ・ジョンウがメガホンを取ったことで話題になっているが、チョン・ギョンホは同映画でパワーを爆発させた。この作品は、韓流スターのマ・ジュンギュが乗った飛行機が台風に襲われ、墜落の危機に陥ったことで巻き起こるエピソードを描いたコメディー映画だ。

 口の悪い韓流スター役にキャスティングされたチョン・ギョンホの演技は、この作品でまさに火を吐いた。

-昨年9月に除隊した後、ドラマ『無情都市』で好評を得て、現在『ローラーコスター』の公開を控えている。よい評価を得たが、波及効果が少し足りなかったようだ。

 「それがむしろ幸いだ。まだお見せすることは多いのだから。今は、僕の年代の俳優で一番演技が上手いと言われるのが目標だ。除隊後、状況はあまりよくなかった。もともとしようとしていたことが突然ダメになったりして。資格条件が必要なのではないかと思ったりもした。資格条件とは何なのかを考えたり…。不安だった。そういう点で、ハ・ジョンウさんとの出会いが最高のプレゼントだったと思う」

-『ローラーコースター』はハ・ジョンウ監督がチョン・ギョンホにフォーカスを当てたようにも見えるが。

 「ハ・ジョンウさんがシナリオを書くと聞いたので、信頼していた。僕をよく知っている先輩だし。大まかな枠を決め、たくさんの話をした。口の悪い韓流スター、飛行機の着陸トラブル、そして人は変わらないという基本設定の下、いろいろなアイデアを出した」

-俳優の話ということで、ハ・ジョンウの話もあるだろうし、チョン・ギョンホの話もあると思うが。

 「互いにアイデアを出し合ってつくった。限られた空間で繰り広げられるストーリーなので、パニック障害、潔癖症など、ともにキャラクターをつくっていった」

-ハ・ジョンウ監督の要求を、俳優が正確にキャッチしたように思う。

 「僕は自信があった。ひとまず8割ほど準備をして、実際に撮影に臨むとき、自然と相乗効果が得られるようにしていた。何よりも、俳優たちは2カ月以上、朝7時に集まって練習を繰り返した。だから、俳優同士ピンポン玉をやり取りするように演じられたのだと思う。テスト撮影も前もって行っていた」

-セリフがとても多い。出演者は皆。それを連射砲のようにやり取りするのが長所であり、短所でもあるが。

 「それは長所だと思う。俳優たちの息が合うよう、徹底して練習した。そうしたら、撮影初日にカメラマンなどのスタッフが『あいつら何なんだ』といぶかしそうな雰囲気だった。だから、余計に意気投合できた」

-今回の映画はチョン・ギョンホにとってチャンスとなるか。次回作は?

 「チャンスなのは確か。だが、このチャンスとは、大ヒットするかもしれないということを言っているのではない。それは無理なことだし。いつもチャンスはあり、いつも最善を尽くす。次回作として映画とドラマの話をもらっているが、まだ決めていない」

◆チョン・ギョンホ、グラビアギャラリー

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