KBSドラマ『いとしのソヨン』とSBSドラマ『君の声が聞こえる』を相次ぎヒットさせ、デビュー11年目にして韓国を代表する「数字の取れる女優」になったイ・ボヨン。

 イ・ボヨンは1979年1月12日にソウルで生まれた。ソウル女子大学国語国文学科を卒業、ソウル女子大学大学院で古典文学の修士号を取得した。

 2000年にミス・コリア大田、忠清南道グランプリに選ばれ、本格的な芸能活動を始め、03年にSBSドラマ『フリーター脱出』で正式デビューした。

 その後、SBS『愛情万歳』(03年)、SBS『張吉山』(04年)、SBS 『ラストダンスは私と一緒に』(同)、MBC『水花村の人々』(同)、MBC『邂逅(かいこう)』(05年)で脇役を演じて演技力を磨き、初主演作『美しい君』(同)でKBS演技大賞女優新人演技賞を手にした。

 そして、その直後に『宮廷女官チャングムの誓い』をヒットさせたイ・ビョンフン演出の次回作SBS『薯童謡』(同)でヒロインの善花姫役にキャスティングされ、その優れた演技力で注目を浴びた。

 さらに、KBS『ミスターグッバイ』(06年)、SBS『ゲームの女王』(07年)、KBS『セレブの誕生』(10年)、MBC『愛情万々歳』(11年)、KBS『赤道の男』(12年)にはメーンキャストで出演。

 だが、映画ではウォンビンと共演した『マイ・ブラザー』(04年)、チョ・インソンと共演した『卑劣な街』(06年)、ヒョンビンと共演した『私は幸せです』(08年)などに出たものの、特に注目される存在ではなかった。

 そんなイ・ボヨンに昨年から今年にかけて、待望のチャンスが訪れた。

 12年9月から13年3月まで放送されたKBS週末ドラマ『いとしのソヨン』で、イ・ボヨンはタイトルロールのイ・ソヨン役を見事に演じ最高視聴率47.6%をマーク、前クールに放送され大ヒットした『棚ぼたのあなた』の最高視聴率45.3%を上回った。

 さらに、『いとしのソヨン』放送終了直後にオフに入ることもなく、SBS『君の声が聞こえる』(6月5日-8月1日)への出演を決めた。

 『君の声が聞こえる』の主な舞台は法廷。イ・ボヨン演じる国選弁護士チャン・ヘソンとイ・ジョンソク演じる高校生パク・スハのロマンスや、法廷物にもかかわらず超能力というファンタジー要素が盛り込まれた。視聴率は同時間帯のソン・スンホン主演『男が愛する時』やコ・ヒョンジョン主演『女王の教室』の2倍以上という23.1%を出して大ヒットした。

 弁護士役ということで、完璧な役作りにより淡々とした口調に正確な発音、深みをたたえた瞳からにじみ出る繊細な感情表現は視聴者を引きつけ、イ・ボヨンの演技力の神髄を見せた。

 『君の声が聞こえる』のヒットで、デビュー11年目にしてヒットクイーンの座を手にしたというわけだ。現在では次々と寄せられる出演オファーにうれしい悲鳴を上げているという。

 演技力でも作品性でも安心して見ていられる「数字の取れる女優」になったイ・ボヨン。次の出演作品が今から楽しみだ。

◆イ・ボヨン、グラビアギャラリー

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