自動車リース会社にだまされて二重契約を結び、その車を盗まれてしまった俳優ヨン・ジョンフン(34)が車の所有権を奪われることになった。

 ソウル高裁民事第28部(キム・フンジュン部長判事)は、Aリース会社がヨン・ジョンフンを相手取り起こした自動車所有権確認などの請求訴訟で、原告勝訴の判決を下したことを24日発表した。

 ヨン・ジョンフンは2007年9月にBリース会社と「ポルシェ911カレラ」のリース契約を結んだ。毎月約492万ウォン(約44万円)のリース料を60カ月間支払い、リース契約が終了したら車が自分のものになるという条件だった。

 ところが、ヨン・ジョンフンが契約したこの車は、実は他人が所有するものだった。B社がポルシェをA社に売った後、輸入申告済証に記載された車両番号を偽造し、二重契約を結んだのだ。

 こうした事実を知らずに車を運転していたヨン・ジョンフンは09年4月、修理業者に車を預けた際に盗まれてしまった。ヨン・ジョンフンは翌年6月に盗難届けを出した後もリース料を支払い続け、同年末に完納した。

 ヨン・ジョンフンは裁判で「リース料を完納している上に過失もなく車を受け取った善意の被害者」と主張したが、裁判所はこれを認めなかった。

 裁判所は「ヨン・ジョンフンはリース契約締結時、B社が車の本当の所有者かどうかを確かめるため、輸入申告済証の原本を確認すべきだった。自動車登録業務を他人に任せたまま、大して関心を持たずに原本と写本を対照しなかったのは過失」と判断した。

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