「フィギュアの女王」キム・ヨナが昨年12月8日と9日にドイツで開催されたNRW(ノルトライン=ウェストファーレン)杯で披露した新プログラムの衣装はファンの視線をさらった。

 キム・ヨナがショートプログラム曲「ザ・キス・オブ・ザ・バンパイア」で披露した衣装は「バンパイア(吸血鬼)」というテーマ通り、暗闇や陰を感じさせるデザインだった。また、ネックラインからデコルテに掛けてちりばめられた鮮やかな赤はバンパイアに襲われたヒロインをイメージさせた。

 一方、フリー曲「レ・ミゼラブル」では、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の登場人物が19世紀の庶民たちということで、衣装も華やかさではなく、素朴で温かい印象を持たれるように作られた。キム・ヨナが注文した「衣装のネックラインや袖のギャザー、ビーズなどで『レ・ミゼラブル』の時代感をうまく表現してほしい」という意見を反映させたという。

 では、キム・ヨナのこれまでのフィギュア衣装でナンバーワンを挙げるとしたらどれだろうか。さまざまな意見があるだろうが、キム・ヨナが2008-09年シーズンのショートプログラム曲「死の舞踏」で披露した黒の衣装もその一つではないだろうか。「死の舞踏」という鮮烈な印象の曲をバックに黒の衣装で登場、カリスマ的な表情や演技で観客を魅了した。

 また、09-10年シーズンの「ジェームズ・ボンド・メドレー」では、黒のワンショルダーの衣装を採用、キム・ヨナの魅力を最大限に生かしたと評価されている。フリー曲であるジョージ・ガーシュイン作曲「ヘ調の協奏曲」は、穏やかなピアノのメロディーにピッタリなブルーの衣装で登場した。これはバンクーバー冬季五輪で金メダルを手にしたときの衣装でもある。

 キム・ヨナがこれまでの大会やアイスショーで披露した数々の衣装を写真で振り返ってみた。

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