野崎友子通信員
イ・ビョンホン、『王になった男』プロモで会見&舞台あいさつ
『G.I.ジョー』シリーズや『REDリターンズ』続編など、ハリウッド映画への出演で今や国際的スターとなった俳優イ・ビョンホンが29日、主演する宮廷歴史大作映画『王になった男』(配給:CJ Entertainment Japan)の日本公開を控え、「来日記者会見」および「ジャパンプレミア&大ヒット祈願調印式」を都内で行った。
都内ホテルで行われた記者会見に登場したイ・ビョンホンは「久しぶりの来日で、うれしく胸がときめいている」といきなりキラースマイル全開でシャッターの嵐を浴びた。初の時代劇挑戦で、国王と影武者となる道化の二役を演じたイ・ビョンホン。『王になった男』出演について、「時代劇も王の役も初めてだが、時代劇を避けていたわけではない。時代劇だから受けたわけでもない。物語がよく、楽しい作品だと思えたので出演を決めた。新しい経験でたくさんのことを学んだ」と語った。
同映画は韓国で歴代興行成績3位を記録する大ヒットとなった。その要因を尋ねられると「僕が出演しているから。冗談です(笑)」と笑わせ、「歴史的事実を基本に、フィクションを加味して作られた。どん底の生活で、王の真似をするハソンは、時代や国を問わず、世の中のうっぷん、不満、悲しみを映画の中でろ過してくれて、痛快で楽しく見られたところにあると思う」とした。そして「自分が王だったら、と思って見ると痛快な気分を味わえ、楽しく見られると思う」と観客に向けPRした。
また、「王」と「トップ俳優」との共通点は、との質問には「周りから視線を集めるところや、制限された生活をしなければならないところ、権力を乱用してはいけない、責任を伴う点など表面的には似ていると思う」とし、「王は民の声に耳を傾け、民が求めることをやらなければならないが、俳優は、ファンの声に左右されすぎると、自分のカラーを失ってしまうので、そういった部分は違うと思う」との持論を語った。
その後、3カ所で行う舞台あいさつの1回目を新宿バルト9で行ったイ・ビョンホン。序盤、ハソンが見事に韓国舞踊のパフォーマンスを見せるシーンに関して「大変なシーンだった。韓国舞踊の基礎からやらなければならず、最初思うようにいかず練習のため結局一番最後に撮影した」との秘話を明かすなどした。その後、イ・ビョンホンのファンである女優の岩下志麻をゲストに同映画のヒットを祈願する「大ヒット調印式」も行われた。
実在した朝鮮15代目の王・光海の秘密に迫る、史実にフィクションを取り混ぜた重厚な歴史大作『王になった男』は2月16日より全国公開。イ・ビョンホンほか、リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、キム・イングォンらが出演している。