ドラマ『ペク・ドンス』の世孫イ・サン役、『乱暴なロマンス』のソ・ユン役、最新ドラマ『チョン・ウチ』ではソ・ジャンヒ役を演じ、注目を集めているイケメン若手俳優のホン・ジョンヒョン。2013年の活躍が大いに期待される新星にインタビューした。

―まずは、デビューのきっかけから教えてください。2007年に「08 S/Sソウルコレクション」でモデルデビューされたんですよね。

「思春期のころ、ルックス、ファッションに興味を持ち始めて、モデルという職があるということを知りました。中学のころは小さかったのですが、高校生で大きくなったので…」

―俳優本格デビューは『No Limit~地面にヘディング~』(09)だそうですが、モデルから俳優を目指した理由は。

「実は、モデルと演技を始めたのはそんなに差がないんですよ。モデルの準備をしていたころなんですが、高校の先生が演劇の演出をされていて、演劇を見に行って、芝居が素晴らしいと興味を持ち始めたんです。モデルの仕事も興味ありましたが演技と両方できる学校にも行きました。で、モデルのほうがデビューは早かったですが、ほぼ同時で、短編映画などにも出ていました」

―『ジャングルフィッシュ2』(10)『ホワイトクリスマス』(11)の高校生役でかわいいと注目されましたが、そのころの思い出はありますか。

「『ジャングルフィッシュ2』は寒かったことが一番覚えてます(笑)。学生役だったので、自転車に乗ったり、制服を着ているんですが、すごく寒かったです。でも、学生に戻った気分で楽しかったです。『ホワイトクリスマス』は、モデル出身の俳優が多かったので、もともと知った顔が多かったので、気楽にスタートできました。でもこれも寒かったんですね。ああいった役は初めてだったので、期待もあったし、役作りも苦労したことを覚えています」

―『ペク・ドンス』(11)で、時代劇に初挑戦されましたが感想は。時代劇の衣装も似合うと思いましたが。 

「自分の演技は、客観的に見られないですね。自分がうまく演じているのかどうかがわからなかったんですが、現場ではうまくやっている、と言われたので、最後までやり遂げられたと思います。(時代劇の衣装が)似合うかはわからないですが、王様の帽子は似合ってるかなと思いました(笑)」

―『親愛なるあなたへ』(12)では、なんと、12歳年上のパク・ソルミさんの夫役でした。もちろん初体験だと思いますが、苦労した点は。

「(演技の)キャリアが長くないので、いろいろな役、ジャンルをやりたいと思っているんです。そんな中で、『新鮮』という面ではおもしろかったと思います。12歳年上の方とのカップルも初めてでしたが、苦労したのは、自分がまだ若いので、恋愛や結婚というものについてわからない部分が多くて、どうしよう、と最初悩みました。でも、無理に夫婦の姿を考えるより、恋人同士の延長として演じればいいのでは、と思ってやってみたらラクになれました」

―キスシーンはどうでしたか? 「先輩」がリードしてくれましたか。

「キスシーンは…ダメでしたね(笑)。恥ずかしすぎて、うまくできなかったです。リードと言うより、ラクになるように気遣って、頑張ってくださいました(笑)」

―現在撮影中の『チョン・ウチ』(12)で冷徹で生真面目な原則主義者のソ・ジャンヒを演じていらっしゃいますが、現場の雰囲気はどうですか。

「コメディー要素のフュージョン時代劇なんですが、撮影所の雰囲気は、すごくいいです。スタッフの皆さんも、アクションシーンでは励ましてくれたりもするし、コミカルなシーンでは、笑わせて、雰囲気をなごませてくれたりリラックスさせてくれます。僕は緊張感のあるシーン、アクションシーンが多いんですが、ドラマ全体ではコメディー部分も多いので楽しいです」

―撮影前に足にけがをされたと聞きましたが、支障はないですか。

「『親愛なるあなたへ』の撮影のときに、現場でこけちゃったんです。たいしたことないと思って撮影を続行していたんですが、後で病院に行ってみると、思ったより重かった。その後に『チョン・ウチ』が決まっていたので、アクションスクールに通ったり、乗馬の練習をしなければならなかったので、ちょっとつらかったです。でも今は大丈夫です」

―今年は『乱暴なロマンス』(12)に始まり、ドラマ出演が続き、人気も実力も急上昇していますが、2012年をご自身で総括するとどんな年でしたか。

「2012年は、立て続けにドラマを撮っていましたが、その機会が与えられたことにまず感謝しています。先輩の方々にいろいろ教えていただくことができました。いいことがたくさんありました」

―どんないいことがありましたか。

「説明するのは…(笑)。これからの演技で見せていきたいです」

―来年の目標ややりたいこと、やりたい役などはありますか。

「演技に関しては『挑戦』することが好きなので、仕事は、期待をいただければいろいろやりたいです。プライベートでは、今年は忙しかったので、親と一緒に旅行に行く予定だったのに、撮影が入っていけなくなったのが残念でした。今年は親とあまり会えなかったので、来年は家族と近場でもいいから旅行に行きたいです」

 22歳という年齢にしては落ち着いたイメージがあったが、ひょうひょうとした表情、まじめな語り口の中見せる笑顔とはにかんだ様子が印象に残った。スタイル抜群だが、「太らない体質」だといい、コーラを飲むホン・ジョンヒョン。お酒はほとんど飲まず、癒し・楽しみといえば、「サッカー、運動、家族、ペット…仕事」だそう。彼女や、好きなアイドルもいないそうで、「今は仕事がとにかく楽しい」と目を輝かせたのが印象的だった。伸び盛りのホン・ジョンヒョンの2013年の飛躍に期待したい。

 ホン・ジョンヒョンが気になった人は、ここで上げた意外の『オー!マイレディ』『熱血商売人』などにも出演しているのでチェックしてみよう。日本公式サイト(http://hong-jonghyun.jp/)もオープンしている。

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