野崎友子通信員
インタビュー:キ・テヨン「妻ユジンをあと49年は愛し続けます」
バースデーディナーショー開催のために、日本を訪れた俳優キ・テヨン。『テロワール』『スターの恋人』『白い巨塔』などで知られるが、『恋人づくり~Seeking Love~』で出会った女優ユジンと11年7月23日に結婚し、最近もアツアツぶりを披露している。そんなキ・テヨンが近況、そしてユジンのことを率直に語った。
―最近はドラマ『花ざかりの君たちへ』に校医チャン先生役で出演されていましたが、いかがでしたか。
「気楽に楽しく撮影できましたね。ご存じのようにマンガ原作ですが、原作どおりでなく、マンガから飛び出したようなキャラクターを演じるようにと監督から求められていましたので、そのように努力しました」
―f(x)ソルリ、SHINeeミンホほか若い俳優との共演でしたが、何かエピソードはありますか。
「特にエピソードはないのですが、みんな若かった(笑)。なので、明るく楽しく撮影しました」
―ファン・スジョンさんと共演し、最近公開された映画『サイエソ(間で)』は、どういう映画でしたか。
「タイトルどおり、生と死、希望と絶望の間、という感じの話です。絶望的な役ではあるのですが、希望を描いているという難しい役でしたが、前からやってみたい役だったので、楽しんでできました。ファン・スジョンさんは、最初は接しづらい人かなと思っていたのですが、会ってみると、人を楽にさせる人で、演技もしやすかったです」
―ユジンさんと結婚され、1年半ほどたちましたが、結婚生活はいかがですか。
「すごくいいです(笑)。それぞれ違う人生を生きてきた、違う部分やわからない部分を埋める時間がもう過ぎたので、本当に毎日楽しく満足です」
―結婚によって、演技や仕事に、何か変化はありましたか。
「(結婚する)前より、作品が選びやすくなりました。つらいこと、難しいことがあっても、二人で話し合ったりできるので、心強くて、前よりもいろいろな意味でよくなったと思います」
―ユジンさんとは、家でお互いに演技の話、仕事の話はするんでしょうか。
「互いの演技がどうこうという話はあまりしませんが、作品を選ぶ際にはお互いに相手にアドバイスしたりします。撮影に入ってもいつも話しますね。どちらかの作品が決まったら、一人は仕事をしないようにスケジュールを組むんです。サポートに回る、といった感じです。2人で作品に入ってしまったら、会えなくなってしまうから、というのが理由かもしれません(笑)」
―では、せりふ合わせとか、練習を手伝い合ったりもするんですか。
「2人で練習しますよ。シリアスな作品でも、笑わせようとしたり…」
―ユジンさんが作品に入っているときは、キ・テヨンさんが家のことをやったりもしますか。
「僕たちは、互いに時間のある人がやるようにしています。もちろん、掃除や料理もやりますよ。僕、けっこう料理がうまいんですよ(笑)」
―あらためて、ユジンさんの魅力を言うと?
「ありのまま物事を見て、偏見を持たないところ、正直なところです。僕自身が芸能人ですが、芸能人に対して何か偏見のようなものがありましたが、彼女のおかげで、全部なくなりました」
―結婚して初めてわかった、ということはありますか。
「悪口を言わない人だということでしょうか。出会ってから3年たちましたが、一度も人の悪口を言っているのを聞いたことがありません。珍しいですよね、普通できないことだと思います。たとえ、誰かが悪いことをしたとしても、『あの人は、そうする理由があったんだ』と理解しようとする人です。そんなところにますます引かれますね」
―人気女優であるユジンさんですが、仕事を控えてほしい、と思うこともあるのではないですか。
「体のことを考えると、少しは控えたほうがいいかなと思いますが、生まれつきの芸能人、とでもいうのでしょうか、仕事がすごく好きな人なんです。なので、好きなことをやらせてあげたいという気持ちがあります」
―そろそろ、子どもがほしいとか?
「子どもはすぐにでもほしいですが、来年も仕事もすでに決まっていて…。来年後半には、計画したいと思っています。なので、再来年かな? 2人とも子ども好きなので、3、4人はほしいです」
―今後、キ・テヨンさんはどんな仕事をやってみたいですか。
「新しいことをやってみたいですね。バラエティーなども、全然やったことがないので、少しずつやってみようかと。演技でも、これまで抵抗があったシットコムなどもやってみたいと思っています」
隣にユジンがいるのではないかと思わせるほど、ラブラブトーク爆裂、幸せオーラ全開だったキ・テヨン。最後に、いじわるにも「正直、結婚しなければよかった、ということがひとつぐらいないですか?」と尋ねると、「一度もないです」ときっぱり。「たぶん49年間はないと思います」
49年?とその意味を聞くと「『一生愛します』という嘘は言わないで、具体的に『50年愛します』と言っています。1年たったから、あと49年は愛し続けます」と答えた。部屋の温度も上昇しすぎて、インタビューを終えたが「毎週プレゼントをもらったりとか、本当に感謝でいっぱいです。妻も同じ気持ちです」と最後もごちそうさまのコメントだった。