9日、NHK放送センター内スタジオにて、来年1月よりBSプレミアムで放送される『太陽を抱く月』の特別番組収録が行われ、主演のハン・ガイン、キム・スヒョン、ハン・ガインの子役を演じたキム・ユジョンが出演した。

 収録後には記者会見が行われ、それぞれの第一印象は、との問いに、ハン・ガインは「ユジョンちゃんは、子どもらしい子どもだと思っていたが、会ってみたら成熟している、深みがあると思った。スヒョンさんは、とても楽しく、たまに天然、どこに飛んで行ってしまうかわからないボールのような存在。反面、男らしく、責任感もあり情熱もある」と語った。

キム・スヒョンは、「ガインさんは、おしとやかなイメージ、100%女、というイメージだったが、ヨヌがフォンの手首をつかんで逃げるというシーンで、ガインさんがすごく早く走ったことや、ヨヌが大きな男二人に連れられていくのを抵抗するシーンで男の人がぐらっとなってたところとか、とても活動的な人だとわかった」と明かし、「ユジョンちゃんはカリスマ、その場の雰囲気を制圧するような雰囲気があり、大胆なところ、聡明な部分もあり、成熟したらどうなるんだろう、と気になる存在。いつかは相手役になるかも」と評した。

そして、キム・ユジョンは「スヒョンさんは、『ドリームハイ』で好きになって、すごく男らしい人と思っていた。でも実際に会ったら、茶目っ気があって、いたずら好きだったり、ムードメーカで、時々変な声を出したりして違う印象になった。ガインさんは、ミステリアスな印象で、実際隣にいても、現実ではないのでは、というような雰囲気」と語った。

また、忘れられない思い出を尋ねると、キム・スヒョンは「撮影序盤のころ、フォンがヨヌを連れて散歩に行くシーンがあった。二人が見つめ合って一大ロマンスが展開されるという感情シーンだったが、あまりの寒さで、白い息を交し合う状況だったのを覚えている」と当時を思い出したように語った。

ハン・ガインは、「最後の撮影のとき、キスシーンを撮ったのだが、ヒョンソンがカヤグムを弾くというシーンで、それがあまりにもへたで笑ってしまってNGを出したのを覚えている」と言って、キム・スヒョンと顔を見合わせ笑った。

涙の演技にも定評があるキム・スヒョンだが、泣くのが好きだと語っていることについて「泣くのは好き。演技で泣くことも含め、泣くということの気持ちが好き。涙を流す爽快感がある。劇中では何度も泣いたが、それぞれカラーが違う涙。感謝の涙だったり、心を痛めたとき、つらいとき、寂しいときなどそれぞれ違う涙で、演じるのも楽しかった」と語った。

このドラマは愛がテーマだが、今、自身が愛しているものは、との問いに、キム・スヒョンは「自分自身。自分を愛するべきだと思っている」とし、「今映画を撮っているが、減量をしていて、まるで草を食べているよう。自分に対して、『これぐらいしか食べられなくてごめんね』という感じ」と言って笑った。

ハン・ガインは「日常の中のささいなことに幸せ、愛を感じている」とし、キム・ユジョンは「最近家族の愛を強く感じている。父から愛をもらっていると感じることが多い」とそれぞれ答えた。

また、キム・ユジョンは、史実に基づいたものとフュージョン時代劇の役作りの違いは、との質問に「フュージョンのほうが気楽。実在の人物だと、その通りに演じなければ見ている人が気に入ってくれないのではと思う。自分はまだ幼くて知らないことも多いので、撮影をしながら知っていくことも多い。フュージョンのほうが自由にできる」と答え、13歳にして「女優」らしさをのぞかせた。

 『太陽を抱く月』は来年1月20日午後9時よりNHKのBSプレミアムで放送スタート。また、この日収録された『太陽を抱く月 放送直前スペシャル』は1月13日午後9時放送。

■ドラマ特集:『太陽を抱く月』

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