ドラマ『スマイルアゲイン』(2006年)以来、6年間もキム・ヒソンがドラマで見られなくなるとは、誰も予想しなかっただろう。07年の結婚と同時にこつ然とテレビから消えたキム・ヒソンはそれから6年間、妻・母親として暮らしていた。そしてようやく6年ぶりにドラマ 『シンイ-信義-』で華麗なるカムバックを遂げた。

 視聴率は振るわなかったものの、キム・ヒソンの復帰は新鮮だった。「スターではなく女優という服を着たかった」というその願いは 『シンイ-信義-』で実現した。11月21日にソウル市鍾路区のカフェで会ったキム・ヒソンは「6年ぶりに戻ってみたら、いろいろ変化が多くて…」とやや大げさに言いながら女優復帰作を振り返った。

-6年ぶりの復帰の感想は?

 「素晴らしい出演者の皆さんに会えたことが収穫でした。(イ・)ミンホさんはもちろん、ソンフンさん、(シン・)ウンジョンさん、(パク・)セヨンさん、(リュ・)ドクファンさん、(イ・)フィリップさん…皆さんすごく優しくてステキでした。ソンフンさんとは制作発表会の時に初めて会ったのですが、スポーツをする人だから礼儀正しいですね。(娘の)ヨナに水泳を教えてくれるそうです(笑)。撮影中は誰からも不満の声が出ませんでした」

-イ・ミンホとの息もピッタリに見えた。

 「まだ大人になりきれていないようです。2人とも(無料通話アプリケーション『カカオトーク』が提供するスマートフォン用ゲーム)『エニパン』ばかり。せりふ合わせをすると決めたのに『あと5分、あと10分…』と言いながらエニパンを2時間もしていました。わたしたちは好きな物が似ています。ゲーム好きだしおしゃべりも好き。ミンホさんのファンは、わたしやヨナにまでプレゼントをくださるほど心配りが細やかで…」

-イ・ミンホさんにいろいろお世話になった?

 「冗談です(笑)。背も高いし体格がいいので大人っぽい面がありますね。見た目は『男の中の男』という感じなのに、話を聞いてみるとやはり25歳の男性。役に入り込んでいる時はすごく大人の男性に見えました」

-10歳年下との共演だが、気を使ったのでは?

 「もし気を使ったとしたら、よくは思われなかったでしょう。年がいもなくあがいているようで…(笑)。どうせわたしが今35歳であることを知らない人はいないし、自然に接しようと思いました」

-変わらぬ美しさにファンの関心も高い。

 「ストレスをためないのが一番。ストレスがたまるとすぐに顔に出ます。飾らないで、言いたいことは全部言う方です。ミンホさんが10歳年下だからといって、撮影の前日にパックをして寝なくては…なんて思うのもすべてストレスになります。顔は多少きれいになるかもしれませんが、心がストレスでいっぱいになってはダメ(笑)」

-作品出演まで6年もかかった。

 「『シンイ-信義-』については3年前から準備をしていました。放送まで時間がかかりましたが、わたしはずっと台本の打ち合わせに出たり、話し合いをしたりしていました。そのためか長い間休んでいたような感覚はありません。その期間が長くなってしまったのは残念ですが…」

-『シンイ-信義-』を選んだのはなぜ?

 「まずキム・ジョンハク演出&ソン・ジナ脚本という名コンビの作品に漠然とした憧れと期待がありました。デビュー前からお二人の作品を見て育ちましたから、できればお二人の作品で復帰したかった。もし未婚で子どももいなかったら別の作品に出ていたでしょう。久しぶりの作品ということで注目を浴びましたが、かなりのプレッシャーでした。スター演出家と脚本家というお二人に背負われて…(笑)」

-娘ヨナちゃんがドラマを見た感想は?

 「『どうしてママは別の男の人の手を握っているの?』と言ったり、『でもイケメンね』と言ったり。わたしに似ているのは確かですね。イケメンはイケメン。すごく客観的だし、察しもいいですね」

-次回作は?

 「悩んでいます。家族との時間を持たなければ行けない気もしますし…。映画かドラマかで悩んでいるところですが、決まったら家族のことが後回しになりそうで。近いうちに次回作が決まるかもしれません」

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