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地上波「プライムタイム」の視聴率、3カ月で急落
KBS・MBC・SBSの地上波テレビ3局がピンチに陥っている。テレビ局が死活を懸け激しい競争を繰り広げている夜10-11時台の視聴率がこの3カ月間で5ポイント近くダウンしているためだ。この時間帯はテレビ局が少なくとも数十億ウォン(1億ウォン=約750万円)、多ければ数百億ウォンの制作費を投じたドラマを放映しており、広告単価が最も高い「超プライムタイム」と言われている。
視聴率調査機関AGBニールセン・メディア・リサーチが19日に発表したところによると、同時間帯の地上波3局が記録した視聴率の合計は8月43.7%、9月40.1%、10月39.8%、11月39.2%(いずれも首都圏基準)と下降傾向を示していたという。約3カ月間に4.5ポイントが「消えた」ということだ。
昨年と比べても地上波3局の視聴率下降傾向は明らかだ。AGBが全国13地域の世帯を対象に視聴率を調べたところ、夜10時から深夜0時台までの11月の平均総視聴率は昨年41%だったが、今年は36.5%と5ポイント近く下がった。ある地上波テレビ局のドラマ関係者は「プライムタイムのドラマ視聴率が苦戦すると広告受注が不振になり、テレビ局全体の経営実績も打撃を受けざるを得ないため、地上波3局とも大ピンチだ」と話している。
専門家はこうした現象の原因に「テレビ朝鮮をはじめとするケーブルテレビ総合編成チャンネルの好調」や「モバイル・インターネットのダウンロードなど、テレビ視聴形態の変化」を挙げている。
実際、AGBの首都圏データによると、最近3カ月間で夜10-11時台の地上波視聴率は下がっているが、同時間帯の総合編成チャンネル4局の平均総視聴率は8月3.6%、9月4.1%、10月4.5 %、11月4.7%と上昇している。総合編成4局のうち特にテレビ朝鮮の健闘が目立つ。テレビ朝鮮は8月の同時間帯平均視聴率が0.8%、9月は1.0%だったが、『テレビ朝鮮ニュースショー・PAN』を夜8時から10時に移した10月は1.5%、11月は1.6%と跳ね上がった。同番組は今月12日から16日までに視聴率1.569-1.994%を記録するなど、総合編成チャンネルの中でも最も健闘している。同番組が先月、ソウル市庁前広場から歌手PSY(サイ)の公演を生中継した時は瞬間最高視聴率が5.565%に達した。ある地上波テレビ局の関係者は「『総合編成チャンネルなんて』と高(たか)をくくっていたが、瞬間最高視聴率が5%を超えたと聞き、正直言ってショックを受けた」と言う。ほかの総合編成チャンネル局も最近新設した夜10時台のドラマが1.629%(13日)と好調だ。
淑明女子大学メディア学部のシム・ジェウン教授は「スマートフォンなどの普及で視聴者は見たいコンテンツを好きな時間に見られるシステムを手にした。その上、『総合編成チャンネルの番組もなかなかいい』という口コミが広がっており、今や地上波テレビ局が視聴者を独占するのは難しいだろう」との見解を示した。