▲写真提供=YGエンターテインメント

 BIGBANGのG-DRAGONがクレイジーになった。ステージの上で。音楽に対する情熱と表現はとどまるところを知らない。このほどリリースしたソロアルバム「ONE OF A KIND」は、自主的に「19歳未満聴取不可」というレーティングをした。

 だが、いざふたを開けてみると、多くの人が心配するほど「危ないレベル」ではなかった。それよりもプロデューサー兼ソロシンガーとしてのG-DRAGONの音楽的な進化がより際立っている。いずれにせよ、自らアルバムを「19禁」にしたのだから、その考えや言葉をきちんと伝えるには、インタビュー記事も「19歳未満閲覧不可」にした方がよさそうだ。

 以下は、19日にソウル市麻浦区のYGエンターテインメント本社ビルでインタビューしたG-DRAGONとの一問一答だ。

-歌詞に自信があふれている。

 「まだ若いけれど一つ一つ年を取っていくにつれ、生活や考え方などいろいろな面で変わってきています。大人になっていくプロセスです。僕は弱点もたくさんあります。それでもステージの上でだけは自分で見てもイケてます。いろいろと追われるのではなく余裕ができました」

-実験的な選択の曲が多い。

 「BIGBANGではないから、ソロ活動では昔からやってみたかった音楽をやってみても悪くないだろうと思いました。リスクもありますが、僕のイメージなのか、音楽が一般向けかどうかとは関係なく、ただ楽しんでくれているんだと思います」

-自分自身のイメージはどんなものだと思う?

 「今ステージ上に立っている自分の姿を(モニターで)見ると、自分でもクレイジーだと思います。でも、それがすごくいい。うまく説明できませんが、自分の中から何かのエネルギーがほとばしってくるように感じられます」

-3年前と今とで変わったことがあるとすれば?

 「ずる賢くなりました。初めてソロアルバムを出したときは、気持ちばかり先走っていました。感情などいろいろなものをコントロールする方法が少し分かってきたのかな。計算高いように見えますが、見方を変えれば賢くなったのでしょう。 3年前の自分のアルバムは今、聞けません。今回のアルバムは、3年後に聞いたときに後悔しないよう頑張りました」

-ミュージシャンとして頂点を極めたのか。それともこれからが始まり?

 「人のことは誰も分かりません。いつかは下り坂が来るでしょう。今は自分でもよくやっていると思います。ほかの同年代の人たちよりも早く夢をかなえたし、もっと大きな夢を見ることもできるから、いい状況であることには違いありません。でも、10年後や15年後もずっと音楽をやっていられるかは分からないでしょう。うまく行っているときにたくさん見てもらいたい。ステージ上に立つ自分がクレイジーに見えないときが来たら終わり。誰かのプロデュースをするだけになるでしょう。少しずつ準備しています」

-今回のアルバムを通して何を見せたかった?

 「以前は作られたものとか、一般の人たちが遠く感じるような強い姿を目指したこともありました。刺しても血の1滴も出ないようなイメージというか。今はどのように生きていくのか、ありのままを見せたい」

-24歳のクォン・ジヨン(本名)とG-DRAGONはどう違う?

 「2年前まではBIGBANGのメンバー全員、いろいろ悩んでいました。『僕たちはこのままでいいんだろうか』とか。『もし僕たちが揺らいだり、人気が落ちたりしたら、その後に何ができるだろうか』とか。G-DRAGONとクォン・ジヨンのギャップをできるだけ縮めるのが賢い生き方。そうでなければあまりにも悲しいことだと思います。音楽は小さいころからやってきたことだし、今後も自分がやることだと信じて生きています。時間が足りないだけで、楽しく生きています」

-音楽に別れを告げなければならないときのことを想像するとしたら?

 「つらいですね。何もできなさそうです。音楽以外に得意なことがないから。いろいろなことを経験して、悪いことは考えれば考えるほど自分にとって損だということが分かりました。悪いことは早く忘れて、良い気持ちで音楽をやれば良い音楽が出てきます。ストレスをためて作った音楽はみんなに悪影響です」

-同じ所属事務所の先輩PSY(サイ)がワールドスターになろうとしている。

 「カッコいい。結果を出したのだから、高く評価されるのにふさわしいと思います。アルバムを発売したばかりのときは、これほどまでになるとは誰も思っていませんでした。PSY兄貴の気持ちを100%理解することはできませんが、毎日が夢のような出来事でいっぱいなのでは。同じ所属事務所のファミリーだということとは関係なくうらやましいし、ヒットしてうれしいです。PSY兄貴が道をしっかり固めてくれれば、後輩たちの目指すところも近づくのでは…と期待しています。将来は明るいです」

-米国に正式に進出する計画は?

 「米国進出とか日本進出とか騒ぎ立てるより、世界中の人たちが聞いて喜ぶような音楽を作る方が先です。世界の人たちが喜んで聞き、僕も自信が持てる音楽ができれば、おのずとかなうでしょう。PSY兄貴を見てもそう思います。重要なのは言葉じゃないんです」

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