野崎友子通信員
インタビュー:SUPER JUNIORカンイン「舞台で、直接声を聞いてもらいたかった」
昨年好評を博した大ヒットした『ミュージカル 宮』がパワーアップ、今年再び東京で上演されることになり、主演の皇太子イ・シン役に今年4月除隊し、SUPER JUNIORのメンバーに復帰したばかりのカンインが抜てきされた。1日より、ソンモ(超新星)とWキャストですでに上演中だが、後半に登場するカンインにインタビューした。
―復帰後のソロ初作品に『ミュージカル 宮』を選んだ理由は。
「僕にとって、意味があると思いました。テレビ、映像ではなく、舞台で、ファンの皆さんに直接会うということに意味があると。最初迷いもありましたが、直接声を聞いてもらいたいと思ったのが一番の理由です」
―公演目前で、今の心境は。どのようなイ・シン皇太子を見せてくれるのでしょうか。
「イ・シン皇太子役は、ソンモ(超新星)さんのほか、そしてこれまでキュジョン(SS501)さん、ユンホ(東方神起)さんなどやられていますが、演じる人によってキャラクターは違いますよね。僕は、強いシン、になると思います。僕自身、性格が男らしい面が多いので、演じるシンにもそういうところを生かした強いキャラクターをと思っています。そして、怒るところでも、ただ怒るのではなく、威厳が感じられるように、演技を心掛けています」
―Wキャストということで、もう一人のイ・シン役、ソンモさんとはどのように接していますか。
「僕は初めてだし、ソンモさんは以前もやっていて、僕が迷ったり、集中できなかった部分を補ってくれます。『ここで観客がすごく反応してくれる』といったポイントを教えてくれたりも…彼は、先輩とか後輩とかではなく、単に同僚だと思って接しています。そして、二人はキャラが違うので、イ・シンも必然的に感じが違ってくるでしょう」
―イ・シン皇太子の強くぶっきらぼうな『硬』のシンでなく、後半の彼女にひかれる『柔』の部分はどうやって見せようと思っていますか。
「シンは根っからの冷たい人ではなく、表現がうまくできない人なんです。そんな彼が変化していくさま、最初は冷たいけどだんだん温かくなっていく様子を、せりふではなく眼差しで表現したいです」
―カンインさんは、SUPER JUNIORのメンバーですが、今後、どのように活動していきたいですか。
「SUPER JUNIORのカンインとしてどのような活動をするか、というより、後輩の歌手がいい活動ができるように、よりいい歌を歌っていけるような環境づくりをしてあげたいと思うんです。自分たちだけの満足のために活動するのでなく。今の僕たちの環境、K-POPが世界で愛されているのは、先輩たちが土台を作ってくださったもの。将来、後輩たちが『SUPER JUNIORがいたから今の自分たちがいる』って思ってくれるようになれば、うれしいです」
やんちゃな少年のようなキャラクターで知られたカンインだが、兵役などによるブランクを経て、明るくおおらかな面はそのままに、意識や考え方がとても大人になった印象だ。今回のミュージカル挑戦で、ファンのために、自身のために、そして将来の後輩のために、成長した姿を見せるステップをさらに一段上るカンインに期待したい。『ミュージカル 宮』は東京・五反田ゆうぽうとホールで13日まで上演。