歌手TABLO（本名：イ・ソンウン）さんの学歴をめぐり「米スタンフォード大学卒業はうそ」と学歴詐称疑惑を提起したインターネットの中傷サイト「TABLOに真実を要求する」一部メンバーに対し、裁判所は実刑判決を下した。

　6日午前、ソウル市瑞草区のソウル中央地裁で行われた判決公判で、刑事第14単独のクァク・ユンギョン判事は、情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律違反（虚偽事実の流布による名誉棄損）で起訴された中傷サイトメンバー9人のうち2人に対し懲役10月の実刑を言い渡した。

　同地裁は「イ・ソンウン氏（TABLO）は卒業証明書などを公表したが、被告人は『信じられない』と一方的に否定・操作し、偽物だと主張した。出入国事務所など各機関の確認や卒業生・教授らの確認など、事実と見なすに値するあらゆる資料が公表されているのにもかかわらず、すべてをハッキングやブローカーによるねつ造だと主張するなど悪質」と判決理由を説明した。

　その上で同地裁は、起訴された9人のうち2人に「同種の犯罪の前歴があり、悪意のある表現を繰り返し使用、裁判中にも過ちを認める姿勢がなかった」として懲役10月の実刑判決を言い渡した。実刑判決を受けた2人は、判決直後に身柄拘束されることになる。

　9人中4人は過ちを認めて謝罪したことや、掲示回数が少ないことなどを考慮、懲役8月、執行猶予2年の判決だった。後半を欠席した1人を除く残り2人は懲役10月、執行猶予2年を言い渡された。