野崎友子通信員
キム・スヒョン『太陽を抱く月』プロモで訪日「挑戦できることがうれしい」
俳優キム・スヒョンが4日、KNTVにて放送が開始される主演ドラマ『太陽を抱く月』の日本初放送記念試写会と記者会見を韓国文化院ハンマダンホールにて行った。
同ドラマは韓国で最高視聴率46.1%を記録した時代劇で、今年最高のヒットドラマ。キム・スヒョンは1人の女性を一途に愛し続ける若き王を熱演。前作『ドリームハイ』に続き確かな演技力を見せ、若手演技派としてブレークした。
記者会見でキム・スヒョンは、時代劇初挑戦となるこのドラマ出演を決めた理由を「イ・フォンという人物に惚れこんでしまい、挑戦したいと思った。王という役、かなわぬ愛など課題が多かったが、それだからこそ、誘惑され、やりたいと思わせた」と語った。
同ドラマは子役時代から高評価を得ていたが、そこからのバトンタッチについて「最初から、プレッシャーになると思っていた。(自身の子役)ヨ・ジングくんはエネルギーにあふれた子役。しっかり受け継げなければと思った。彼には感謝していたし、彼がいたから僕が頑張れたと思う。彼の演技を見ていたから、フォンの役柄を完成させることができた。シナジー効果を生み出せた」と子役のヨ・ジングを称賛し、自身への刺激となったことを語った。
また、ドラマ撮影前後の変化を問われると、最初は「正直、臆病になっていた。怖い気持ちが強かった。時代劇、王の役ということなどが重くのしかかっていた。宿題をいっぱいかかえていたし、自分も俳優として今は大事な時期だと感じていたので、とても心配していた」と明かした。結果、大ヒットという成果を上げたが、「僕がうまく演じられたからではなく、皆さんとよく息を合わせることができたからいい作品ができたと思う。友達、いい先輩と仲良くなることもできた」と語った。
撮影中は「限界も感じていた。これまで演技をすることを怖いと思ったことはなかった。しかし、この作品では怖いと思うほど、まだまだ自分は未熟だと感じていた」と苦悩が大きかったことも率直に語り、「(演技については)今でも挑戦中。挑戦できることがうれしい」と真摯(しんし)な演技への思いを吐露した。
エピソードとしては、「今までで一番寒かった」と言って笑い、「初めて俳優として皆さんと息を合わせるということを感じた。感情を合わせなければならないシーンで、寒さと眠さとストレスの中で、俳優みんなが集まった時の結束力、みんなを引っ張れるということを知った」と語った。
そして、「ウォル(ハン・ガイン)がヨヌだったと知る感情シーンでみんなが涙を流してくれて、そのシーンがいまだに忘れられない。その時の気持ちを画面を通して感じてもらえれば」とそのシーンへの思い入れと自信を示した。
本作、そして前作と女性に一途な役どころが多いが自身は、との質問には、「どういうキャラクターでも、無から有は作れない。最初のスタート地点は自分において、そこから徐々に変化させていくというふうに役作りをしてきた」と言い、「だからこれまで演じてきた愛し方というのは自分の中にあるものだと思う。きっと僕もそういう(一途な)恋愛ができると思う」と言って笑った。
最後に、「架空の王が登場する幻想的なファンタジードラマ。肩の力を抜いて見てほしい。このドラマにはさまざまな愛のカラーがある。皆さんの好みに合った愛を見てもらえば、楽しむことができるのでは」とドラマをPR。そして「2012年は意義深い年になりそう。この年を最後までしっかり締めくくれるようベストを尽くし、このようにまた皆さんの前に立てるように頑張っていきたい」と自身の飛躍を誓った。
キム・スヒョンほか、チョン・イル、ハン・ガイン、キム・ミンソら出演の『太陽を抱く月』は8日午後5時40分から第1・2話が先行放送されたのち、8月18日より本放送スタート。毎週土・日曜午後10時より。