元ミスコリアの女優チェ・ユニョン容疑者(36)が窃盗容疑で書類送検され、衝撃を与えている。

 警察によると、チェ・ユニョン容疑者は20日午後、ソウル市江南区にある知人の家に遊びに行き、知人が見ていないすきを突いて金品を盗んだ疑いが持たれている。

 江南警察署刑事課は21日、知人の家で現金80万ウォン(約5万5000円)と額面10万ウォン(約6900円)の小切手10枚(約6万9000円)、80万ウォン相当の財布など計260万ウォン(約18万円)相当の金品を盗んだチェ・ユニョン容疑者を逮捕、窃盗容疑で書類送検したことを25日、明らかにした。警察は「被害者は犯行から少し後で金品が盗まれたことに気付き、22日に小切手を停止しようとした際に既に換金されていたことを確認、警察に通報した」と説明した。チェ・ユニョン容疑者は小切手を現金に変えた時、銀行の監視カメラに姿をとらえられており、犯行が発覚した。チェ・ユニョン容疑者は警察の取り調べに金品を盗んだことは認めながらも、「なぜ自分がそんなことをしたのか分からない」と、窃盗行為の意図性については否定しているという。

 警察の説明や周囲の話によると、チェ・ユニョン容疑者は事業経営が行き詰まり、生活に困窮していた様子だ。

 1995年のミスコリア選抜大会で準優勝し、芸能界デビューを果たしたチェ・ユニョン容疑者は、米国の名門ボストン大学で経営学を専攻した優秀な学生だった。96年にドラマ『パパ』に出演した後、シチュエーション・コメディー『ちょっとやそっとでは彼らをとめられない』(2001年)や映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー2 リターンズ』(05年)など多くの作品に出演している。 2000年代半ばには、自身の専攻や特技を生かしてヨガ関連事業に進出、一時は直営店3店舗・フランチャイズ17店舗を抱えるほど成功し、実業家としても注目を浴びた。しかし、その後急激に事業が傾き、現在はヨガ関連事業から手を引き、女優活動もしていないため、収入源がなかったという。

 警察は、チェ・ユニョン容疑者が経済的な困窮から犯行に至ったと考えている。

 だが、被害者はこれまでの親しい関係を考慮、チェ・ユニョン容疑者の処罰を望んでいないとのことだ。

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