(C) 2011 Victory Production

 エリック、ハン・イェスル主演ドラマ『ラブ・ミッション~スーパースターと結婚せよ!~』を除隊後初のドラマ作品に選び、ファンの前に帰ってきた俳優イ・ジヌク。ハン・イェスル演じるミョンウォルの上司である北朝鮮のスパイという役どころを演じたが、久しぶりの作品で見事復帰を果たしたイ・ジヌクがその思いを語った。

―3年ぶりのドラマ出演でしたが、出演した感想は。

 「『ガラスの城』以後3年ぶりの作品だったので負担もあったし緊張感にあふれていました。久しぶりにカメラの前で演技するとなかなか集中もできなくて困った時もありました」

―『ラブ・ミッション~スーパースターと結婚せよ!~』のみどころは。

 「韓国と北朝鮮の男女の愛を扱った特別なドラマで、それぞれキャラクターの魅力がはっきりしていて、愛情を持って見ると大変面白く感じられると思います。政治的な面よりはむしろ純粋な意味の理念を伝えたかったので、決して重苦しくなく、楽しく見られるドラマです」

―軍隊生活での経験が演技に役立った点はありますか。

 「役柄は北朝鮮のスパイの少佐ですが、団体、人民のための犠牲精神に似たような感じは軍隊生活でも感じましたので違和感なくできましたが、むしろスパイものということで007シリーズや『ボーン・アイデンティティ』シリーズを見て、演技の参考にしたんです。スパイ映画は全部面白いですからね(笑)」

―チェ・リュは常に自分の気持ちを抑え、ひたすら任務遂行のために耐えるキャラクターでしたが、感情を抑えるのが難しかったり、苦しかったことはありませんでしたか。

 「最初はチェ・リュも、自身の感情がよくわからない部分があったと思います。家族のような感情なのか、自身が守りたい相手としての感情なのか、男としての愛の思いなのか…ただ、韓国でスパイとして過ごし、いろいろな物事を見て感じ、知らないうちに資本主義社会に慣れていったのではないかと思います。それでミョンウォルがカンウを愛しているのを見て、もしかしてああいうことが本当の幸せなのかも知れない、と感じ、自分も片思いの相手に思いを伝えたのだと思います」

―ミョンウォルへの募る思いの一方で、女優インアのボディーガードとしてインアのそばにいるわけですが、インアに対してはボディーガードとしての感情だけなのか、それとも恋まで発展するのか…どんな感情で演じましたか。

 「インアへの思いは人としての憐憫(れんびん)の情だけだったのではないでしょうか。自分がミョンウォルも片思いをしているからこそ、インアが自分を好きだということは気づいているし、インアに自分がつらい思いをさせているだろうと感じて、心から同情したと思います」

―コミカルなシーンも多かったのですが、印象に残っているシーンは。

 「カンウをおとすための作戦を実践で練習させたり、恋愛感情というものを教えてあげる場面などは、本当に面白かったと思いますね。でもチェ・リュはそういうことがどうしても苦手なんです。チェ・リュには、理解できない表情、これは絶対ありえない!と信じられない表情のシーンなど、いろいろありましたが、正直、時間がたったのでよく憶えていません(笑)。同胞のスパイと作戦を練るシーンは、屋上での撮影が多く、あまりにも暑くて本当に大変だったことは記憶に残っています。僕はいつも制服だったし…思い出すのもいやですね。ソ・ヒョンギさんはいつも汗びっしょりになっていました(笑)」

―30歳を過ぎて、俳優として、一男性として何かあらためて思うことはありますか。

 「俳優になってから演技以外のことは考えたことがないんです。軍隊生活から戻って、周囲の人たちに心から感謝しています。俳優の仕事、それ以外の日常的な出来事、どんなささいなことも大切なことなんだなあと感じ始めました(笑)。質問に答えになるでしょうか?(笑)」

―最近ハマっていることは。

 「あまり何かにはまる性格ではないですが、最近興味があるのは浮世絵です。葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』がすごく印象的だったんです。その絵を初めて見てあまりにも気に入って探してみたのですが、タイトルも画家の名前もわからなくてがっかりしていたところで偶然インターネットで見つけて、世界的に有名な作品と知り、その時から浮世絵に興味を持ちました」

―挑戦してみたい役はありますか。

 「まだまだ未熟ですから、これからもっと頑張らなきゃいけないと思っています。何かやりたいというよりは、与えられた役柄、任された役柄に感謝しつつ、演じていきたいです。あえて言うなら、ノワールジャンルの作品の役がやってみたいです。それから、時代劇は昔から周りの人々によく似合いそうって言われるのですが、まだシナリオをいただいたことがないんです。もし話をいただけたらぜひやってみたいですね」

 エリックが韓国のトップスターを、ハン・イェスルが彼と結婚して北朝鮮へ連れて行くという命を受けた北朝鮮のスパイ、ミョンウォルを演じた『ラブ・ミッション~スーパースターと結婚せよ!~〔完全版〕』(発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント http://www.kandera.jp/sp/lovemi/)は6 月6 日、DVD-SET1&レンタルVol.1~4 リリース。引き続き7月4日にDVD-SET2&レンタルVol.5~8、 8月3日に DVD-SET3&レンタルVol.9~11 がリリースされる。

ホーム TOP