音楽
JYJチリ公演にファン熱狂
情熱の国チリに、「レッドデビル」が現れた。サッカー韓国代表チームの応援団ではない。JYJを応援する熱狂的なチリファンの姿だ。
JYJは10日(韓国時間)、チリ・サンティアゴの「TEATRO CAUPOLICAN」で、韓国歌手としては初となる単独コンサートを開催した。この会場では、世界的なポッポスター、ブリトニー・スピアーズ、ブラック・アイド・ピーズ、ロックグループのコーン、X JAPANらも公演を行っている。
チケットの販売価格は平均10万ウォン。チリ労働者の最低賃金が50万ウォンほどであることを考えると、トップクラスのスターだけに許される価格だ。約4000人のファンは、JYJと書かれた赤い服を着て、会場の周りを囲んだ。このうち500人ほどは良い席を取るため、前日から野宿していた。
公演が始まる1時間30分前、会場に入ったファンは、チリ国家を合唱し、場の雰囲気を盛り上げた。メンバーの名前を1人ずつ呼び続けた。そして、会場の照明が消えた瞬間、まさに雷のような歓声がこだました。足でリズムを合わせ、太鼓の音を出してウェーブをするなど、まるでサッカーの応援を思わせる情熱的な光景が続いた。
オープニング映像に登場したメンバーの写真に、耳がはちきれそうな歓声が爆発。メンバーの登場で、狂乱のるつぼと化した。最初の曲「EMPTY」から、「PIERROT」「AYY GIRL」「BE MY GIRL」までヒートアップしたJYJに、ファンは両腕を上げて体を揺らした。規模は小さいが、その雰囲気は南米のサッカー場がクラブに変わったようだった。
最後の曲「In Heaven」と新たにアレンジした「Get Out」と「EMPTY」のリミックスバージョンのアンコールまで、長丁場の公演を締めくくったJYJは、「一緒に楽しめて、すごく幸せだった。楽しい思い出を作っていきましょう。次もまたチリで会えることを願っています」と別れのあいさつをした。
公演が終わった後も、ボロボロ涙を流していた19歳のカメリア・ロドリゲスさんは、「JYJの公演を目の前で見て、涙が出てきた。JYJがチリに来てくれるとは夢にも思っていなかったので、すごく感動的」と感激していた。