「済州島から韓流ブームを巻き起こす」として期待された「『太王四神記』テーマパーク」計画は、結局失敗に終わった。

 済州島などを管轄する済州特別自治道(以下、済州道)は、済州市内にある猫山峰観光地区の開発事業者(株)チョンアム映像テーマパーク(キム・ジョンハク、パン・チャンホ共同代表)について、開発事業の承認を取り消したことを7日、明らかにした。承認を受けてから5年以上も事業が中断されたままになっていたためだ。

 チョンアム映像テーマパークは、2005年から事業費580億ウォン(約40億円)を投じ、猫山峰観光地区の20万8000平方メートルにドラマ『太王四神記』のオープンセットや宿泊用コンドミニアムなど韓流映像観光団地を造成する計画だった。済州道は当時、大規模な韓流観光事業への投資誘致を大々的に宣伝、公有地を相場より安く売却するなど行政・財政的な支援を惜しまなかった。

 しかし、263億ウォン(約18億円)をかけオープンセットを建設しただけで、ほかの事業は計画通りに進まないまま、さまざまな問題が浮上した。同社は生態系保全協力金・山地復旧費・地方税など2億7000万ウォン(約1850万円)を支払わず、地下水に関する寄付の滞納・無許可建築物の撤去なども行っていないため、済州道が14回にわたり事業の正常化と行政手続きの履行を指導してきたが、事業期間満了日の昨年末までに何の措置も取られなかった。

 また、オープンセットの仮設建築物が一般建築物に変更されておらず、チケット売り場・トイレなどが違法建築物として告発されたほか、環境影響評価の事後管理未履行など、さまざまな問題が発生した。

 さらに、オープンセットの建設に参加した19業者に支払うべき工事代金・用役費など合わせて35億ウォン(約2億4000万円)が未納状態になっていることも分かった。工事を手掛けた業者の関係者は「キム代表は個人的に支払保証書を作成するなど、工事費の支払いを何度も約束したが、いまだ履行されていない」と話す。

 こうした状況のため、猫山峰観光地区共同事業者だった(株)エニスも事業施行者分離を要請、現在は開発事業者が別々になっている状態だ。

 このため、済州道は、昨年末までに問題を解決できなければ開発事業の承認を取り消すという通知書を送ったが、事業者側は解決策を提示できなかった。

 これに伴い、済州道は先週、事業者に対する聴聞手続きを行い、6日の済州道政調整委員会で開発事業の承認取り消しを決定した。だが、問題はこれで終わりではない。仮設建築物であるオープンセットが撤去される運命にあるからだ。オープンセット仮設建築物の誘致期間である2年間は既に過ぎており、現在は存続許可期間を毎年延長している状況にある。『太王四神記』オープンセットの使用期間は3月25日までとなっており、それを過ぎれば延長するかどうかを検討し、延長しない場合は撤去されることになる。また、土地の所有権はオープンセット建設時に融資を受けた借入金の問題で韓国資産信託が信託管理をしている。済州道関係者は「事業者側に工事を正常に推進するよう促してきたが実行されていない。事業期間をこれ以上引き延ばすことはできないため、事業承認を取り消した」と説明している。

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