野崎友子通信員
2AMが「1st JAPAN TOUR “Never let you go”」をオーチャードホールで開催
ボーカルグループ 2AMが27日、初めての日本ツアー「2AM 1st JAPAN TOUR “Never let you go”」の Bunkamura オーチャードホール公演を行った。
1月に日本でデビューを果たしたばかりだが、絶大な歌唱力と個性豊かなキャラクターで既に大きな人気を誇っており、チケットは早々に完売。ダンスグループ全盛の中、本格歌唱力で勝負するグループとあって、シックな黒のスーツに身を包んで登場した4人は、「芸術の殿堂」という舞台にふさわしいハーモニーでいきなり観客を魅了した。
MCでは、「東京の皆さん! こんばんは、2AMです!」と明るく楽しいキャラも見せ、ソロコーナーでは「初恋の思い出はありますか?」とチャンミンが「桜」(清水翔太)をカバーしたかと思うと、スロンは「Beautiful monster」(Ne-Yo)をキレのあるダンスとともに披露。ジヌンは自作のハードなロックサウンドで魅了し、チョグォンはかわいい衣装でバックダンサーとともにキュートに熱唱、花束を観客にプレゼントする演出もあった。
さらに、4人がタイトなコスチュームで登場し、KARAの「STEP」とWonder Girlsの「Be My Baby」をパフォーマンス。「楽しかったですか? 僕たちは大変です…(笑)」とおどけてみせるなど、序盤のしっとりとした展開とはまるで違う派手で楽しい演出で多彩なところを見せ、観客を楽しませた。
しかし、ミュージックビデオ上映後に再登場した彼らが日本デビューの1stシングル「Never let you go ~死んでも離さない~」を披露すると、会場はその歌唱に酔いしれ、2AMならではの世界にひたった。
アンコールでは、韓国語の「死んでも離さない」や、メンバーが尊敬する久保田利伸「Missing」のカバーを披露し、会場を大歓声の渦に。歌唱力はもちろん、パフォーマーとしてその存在感をしっかりファンに刻みつけた2AMだった。
24日の愛知県芸術劇場でスタートしたツアーは、26日・27日のオーチャードホールに続き、29日の大阪・梅田芸術劇場で幕を下ろしたが、チケットは全公演完売の人気ぶり。2ndシングル「電話に出ない君に」の4月発売も決定したが、大ヒット曲の日本語歌詞バージョンで、早くもファンの期待は高い。今後の飛躍は間違いなさそうだ。