野崎友子通信員
イ・スンギ、3月待望の日本デビューで会見、6月の日本武道館ライブも発表
歌手・俳優・バラティー・MC、そしてCMキングとマルチな才能を見せ「国民の弟」と呼ばれるイ・スンギが30日午後、都内にてイ・スンギの日本デビュー記者会見を行った。3月6日、シングル「恋愛時代」で日本デビューを飾るイ・スンギは、会見のほか、デビュー曲を生バンド演奏で披露した。
会見に登場したイ・スンギは、「この日をとっても楽しみにしていました。今日はよろしくお願いします」ときれいな日本語であいさつ。そして「ここまでです」と言って笑ったあと、韓国語で「韓国で日本デビューを発表したとき、韓国のファンも喜んでくれた。自分自身も期待しています。わくわくしています」と喜びを語った。
「恋愛時代」は昨年、韓国で大ヒットした曲で、「友達だった彼女に恋をしたが、彼女には別の彼が…」という内容のこの歌は、イ・スンギ自身の作詞作曲によるもの。途中ナレーションでイ・スンギと女性の掛け合いのせりふが入り愛らしい楽曲だが、韓国オリジナルバージョンでは、大ヒットドラマ『華麗なる遺産』で共演したハン・ヒョジュが務めたことも話題となった曲。
「この曲は、大阪で作ったんです。ちょうど『1泊2日』の撮影で大阪に来ていたときに、撮影が終わって、ホテルで寂しいなと思っていた時に思いついて作った曲です。歌手ではなく、(韓国の年で)26歳の青年、人間イ・スンギをつづったものです」と明かした。
今回の日本デビューはその日本語バージョンで、日本語の歌詞に挑戦したが、「難しかったです。発音も違うし、ただ、皆さんに変だなと思ってもらいたくなかったので、努力しました」とし、「自慢ではないけど、ユニバーサルミュージックの社長さんがレコーディングを聞かれて、『今までの韓国アーティストの中で一番うまかった』と言ってくれました…(笑)、皆さん冷静な判断を、そして温かい目で見ていただければ」と言ってキュートなえくぼで笑顔を振りまいた。
日本語バージョンでの胸キュンの日本語ナレーションの相手役は仲里依紗が務めている。また、今回はミュージックビデオでなく、15分のミュージックドラマが制作されているという。俳優としても活躍するイ・スンギと共演するのはパク・シネ(『美男<イケメン>ですね』)、チュ・サンウク(『ジャイアント』『いばらの鳥』)と豪華な顔ぶれ。
「1月中旬にまるまる2日間かけて撮りました。その2日がソウルでも一番寒い日だったんです」と振り返り、「期待してください」と仕上がりへの自信をのぞかせた。
そしてこの日、初の日本ワンマンライブが決定したことが発表された。「日本武道館で6月1日にライブをします。日本武道館は、誰もができるわけではないと聞いています。日本デビューだけでもうれしいのに、そんな素晴らしいところでできて、うれしいです」と興奮ぎみに語った。韓国のアーティスト史上、デビューから最短での日本武道館公演となる。
なお、その前に、イ・スンギは韓国で3月より放送予定のMBCドラマ『King 2 Hearts』(仮)にハ・ジウォンとともに主演することが決まっている。
「『King』で『キング』役です(笑)。ぜひ期待していただきたいです。今までの中でも、一番とんがっているキャラクターです。言葉遣いもぞんざいだったり…2月1日にクランクインします」と明かした。
日本活動については、「5月末か6月初めぐらいには『King』が終わると思います。日本武道館公演の準備があるので、ドラマが終わったらすぐ日本に来たいと思っています」とし、「日本でもラブコメ、ぜひ機会があればやりたいです。綾瀬はるかさんと共演してみたいです。キャラクターは…無口なキャラクターがいいですね。日本語がまだ未熟なので(笑)。(日本語で)努力します」と意気込みを見せた。
多才なイ・スンギは、「自分自身に一番近い姿は『1泊2日』」だと言う。音楽・ドラマのほか、バラエティーでも「『1泊2日』のように日本でもきつい番組をしてみたい」とも語り、日本活動への意欲も満々。多くの人に愛され、かわいがられる人柄、礼儀正しさはこの日の会見でも垣間見えた。久々にソロ歌手の時代、イ・スンギの時代が来るのか。期待される。