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ユチョンVSジェジュン、2人の魅力を探る
アイドルとしてデビューしたのに、いつの間にか大人の男になって女性のハートを揺さぶり続ける2人。既にドラマ2作品で俳優としての地位を確立したユチョンと、ドラマ『ボスを守れ』が好評だったジェジュンだ。歌と演技の両方でいいライバル関係を築いている2人の魅力を探った。
「2011ソウル国際ドラマアワード」広報大使になったユチョン。同イベントについて発表する記者懇談会に出席した際「韓流スターの中で誰がライバルか」と質問されると、意味深な笑みを浮かべ次の通り答えた。
「僕が一番ライバル心を抱いている韓流スターは、とても身近な所にいます。ジェジュンです。あすジェジュンが出演している『ボスを守れ』の撮影現場に行く予定ですが、油断は禁物だと思っています」
人気グループJYJのメンバーであると同時に俳優でもあるユチョンとジェジュンの人気はすごい。東方神起時代から日本や中国、台湾などでトップスターだった彼らは、現在ドラマを通じ国内外にファンを増やしている。ユチョンはドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』と『ミス・リプリー』の2作品で俳優としての地位を築き、ジェジュンも『ボスを守れ』で俳優デビューに成功した。
■ユチョン
生年月日:1986年6月4日 ソウル市生まれ
体のサイズ:身長180センチ 体重62キロ
チャームポイント:キュートなルックス、無邪気な笑顔
出演作品:ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』『ミス・リプリー』
受賞歴:2011年ソウル国際ドラマアワード
ネットユーザー人気賞、韓流スター男優賞
2010年KBS演技大賞人気賞、新人賞、ベストカップル賞
2011年百想芸術大賞放送部門新人賞、人気賞
■ユチョン「韓国での人気は僕の方が一枚上!」
ジェジュンは今年8月、中国最大のポータルサイト「シナドットコム」をはじめ計7サイトで4カ月間にわたり行われた「アジア10大イケメンスターの調査」で1位に輝いた。中国語圏のスターたちを抑えて堂々のトップだ。2位は台湾のミン・ダオ、3位は馮紹峰、4位はジェリー・イェン、5位はチャン・グンソク、6位はソン・スンホン、ユチョンは10位だった。アジアのスターとしての地位は、ジェジュンの方がユチョンよりも上だという証拠だ。
一方、タイではユチョンの方がリードしている。タイでは『トキメキ☆成均館スキャンダル』が放送され、ユチョンはトップスターになった。ユチョンは先日、単独ファンミーティングとプロモーションのためにタイを訪れたが、空港にファン数千人が詰め掛け、テレビ局や新聞社の取材合戦も大変なものだった。
では、韓国での2人の人気はどうだろうか。まずは俳優としての地位をしっかり築いているユチョンの方が一歩リードしていると言えるだろう。ユチョンは、芸能人の人気のバロメーターとも言えるCM業界の有望株としてもクローズアップされている。現在は東西食品「アイスティー・ティオ」のイメージキャラクターとして活躍しているが、JYJとしてではなく、個人でイメージキャラクターを務めているのは3人のうちユチョンだけだ。
■ジェジュン
生年月日:1986年1月26日 忠清南道公州市生まれ
体のサイズ:身長180センチ 体重63キロ
チャームポイント:彫りの深い顔立ち、セクシーな目
出演作品:日本のドラマ『素直になれなくて』
映画『天国への郵便配達人』
ドラマ『ボスを守れ』
受賞歴:2010年日刊スポーツドラマグランプリ助演男優賞
■ジェジュン「ドラマで先輩なのは僕!」
ジェジュンがドラマ『ボスを守れ』の撮影を開始する前、ユチョンは演技の先輩として「寝ないで練習して」とアドバイスした。ユチョンはドラマ制作のスケジュールが非常に忙しいことを教えたかったようだ。その上、『ミス・リプリー』の撮影が終わり、ゆっくりしていたときだったので、兵長が新入りの二等兵に接するように、ジェジュンの前で余裕のあるところを見せつけていた。
「ユチョンがドラマの撮影をしていたときは『どこか行こうよ』と声をかけられませんでした。ところが、僕がドラマの撮影に入ると、撮影が終わったユチョンは『遊びに行こう』と言って、僕をイライラさせようとするんです」
だが、ユチョンは本当に俳優としてジェジュンよりも先輩なのだろうか。ジェジュンは昨年、日本でフジテレビのドラマ『素直になれなくて』に出演した。韓日共同制作映画『天国への郵便配達人』ではハン・ヒョジュと共演している。この映画は韓国では2009年、日本では昨年公開されたため、ジェジュンより少なくとも1年以上、俳優として先輩ということになる。それでも、ジェジュンは「日本のドラマや映画に出演したことはありますが、振り返ってみると、ちゃんとできてはいなかったと思います。2年間のブランクもあったので、初めて挑戦するという気持ちで臨んでいます」と謙虚だった。
演技力はどうだろうか。ユチョンは『トキメキ☆成均館スキャンダル』で安定した演技力を認められ、KBS演技大賞新人賞と人気賞、百想芸術大賞新人賞と人気賞を受賞した。ドラマ1作品でもらえるだけの賞は全てもらったということだ。ジェジュンも決して負けてはいない。ジェジュンは日本では『素直になれなくて』で助演男優賞を受賞しているほか、『ボスを守れ』で共演したチソン、パク・ヨンギュ、チェ・ガンヒら先輩俳優からは「才能のある演技者」と高く評価されている。今年のSBS新人賞と人気賞は確実と思われるが、本人は「新人賞は考えてもいません。いらないということではなく、取りたいという気持ちがまだないんです。学生時代も、皆勤賞以外の賞をいただいた記憶があまりありません」と謙虚に話している。
■「恋のうわさ」では引き分け!?
ジェジュンの恋のうわさは、主に日本で飛び交っている。昨年、相次いで報じられた熱愛説3件の相手は、全て日本の女性タレントだ。特に、8歳年上のトップシンガー浜崎あゆみとの熱愛説はほぼ確実と思われた。浜崎あゆみは多忙なスケジュールの中、JYJのライブを見るため韓国にやって来たのだ。しかし、今年初めに浜崎あゆみはオーストリア出身のモデル兼俳優と結婚、熱愛説はうわさに終わった。これより前の『素直になれなくて』撮影時にタレントあびる優との熱愛説が降ってわき、今年初めには日本のファッション誌『non-no』などの表紙を飾るモデルとして有名な矢野未希子とのデートが目撃された。
ユチョンはドラマに出演時に相手役女優との熱愛説が伝えられた。『トキメキ☆成均館スキャンダル』撮影時、恋の相手を演じていた女優パク・ミニョンだ。2人は同い年で、KBS演技大賞では「ベストカップル賞」を受賞したほどお似合いだったため、そうした説が流れたようだ。これについてユチョンは「最初は熱愛説が報道されたと聞き『それほど大ごとではないだろう』と思っていたのに、記事が多くて驚きました。でも、パク・ミニョンさんとはその後、もっと親しくなって気分的に楽になりました」と話している。また、『ミス・リプリー』撮影時も相手役の女優イ・ダヘと交際していると報じられた。日本ロケで同じチェック柄のシャツを着ている写真がインターネット上に掲載され「2人は普通の仲ではない」とうわさされたのだ。ユチョンはこのとき「そんな話は初めて聞きました」と戸惑った。それ以前も、東方神起時代にガールズグループAFTERSCHOOLメンバーのカヒと親しそうにしている写真が出回り、交際説が流れた。
では、2人の理想のタイプはどんな女性なのだろうか。ジェジュンは「手や足がきれいな人」と話す。「顔は特にきれいでなくても、手がきれいで顔もかわいく見える人」だそうだ。ユチョンの理想のタイプは「女優キム・テヒ」だ。『トキメキ☆成均館スキャンダル』放送時、キム・テヒがインタビューで同ドラマを「楽しみにしてみている」と言ったという記事を読み「幸せです」と語った。そして「もっと一生懸命演じるようになりました」と告白している。
■外見が全てではない
ユチョンは芸能界でも礼儀正しいことで知られている。これまで『トキメキ☆成均館スキャンダル』で儒学生、『ミス・リプリー』でホテル後継者など、まじめできちんとした印象の役を演じてきたが、役に負けないほど礼儀正しく、共演俳優やスタッフの間で称賛する声が多い。撮影現場に到着すると、スタッフ1人1人にあいさつするのはもちろん、常に丁寧できちんとしているそうだ。『ミス・リプリー』で共演したカン・ヘジョンは、ユチョンについて「とても素朴な性格の持ち主。ときどき『芸能人じゃないみたい』と感じるほどです。でも、演技に対する意欲や情熱はとても強く、教わることが多いです」と絶賛した。キム・スンウも「大切な後輩」と語り、それだけ親しみやすい性格だということがうかがえる。その上、共演者だけでなくスタッフにも優しく接している。
彫りが深く顔立ちがはっきりしているため「ツンとしている」と誤解されることもあるジェジュンだが、意外にも情が深いことで有名だ。一度会えば「親友」になるほど親しみやすい。そのおかげか、ニックネームは「驚くほどの人脈」。日本で活動していて知り合った男性アイドルグループw-inds.の橘慶太、日本のトップアイドル山下智久と親しいほか、サッカー選手の鄭大世(チョン・テセ)、キム・ヒョンジュン、ソン・ジュンギ、イム・ジュファン、パク・チビンらとも仲がいい。恋のうわさが多いのも、この人脈のせいだろう。その秘訣(ひけつ)については「近寄りがたそうでもこちらから近づき、先にあいさつすること」と話している。ここで大切なのは、ルックスから受ける印象とは全く違う意外性だ。「話してみると、第一印象とはかなり違うとよく言われます」と語った。
■つらいときも一緒 2人の友情は特別
歌手のときは一緒に、俳優のときは別々に活動する2人は、互いにドラマの撮影現場を訪れ合い、差し入れしている。ユチョンとジュンスは以前、ドラマ『ボスを守れ』の撮影現場をサプライズで訪れ、出演者やスタッフにビュッフェ料理150人分を差し入れた。ユチョンはそのとき「ほかの出演者も息がピッタリなのが感じられる。演技がすごくうまいので本当に面白い」とジェジュンを絶賛。これにジェジュンも「ありがとう」と応じた。2人はジェジュンの母親を演じていたチャ・ファヨンと本当の家族のように食事をしたり、語り合ったりして楽しいひとときを過ごした。
ジェジュンも、ユチョンが『トキメキ☆成均館スキャンダル』に出演していたとき撮影現場を訪れて差し入れをしたり、ジュンスと一緒に同ドラマの挿入歌を歌ったりと、協力を惜しまない。ジェジュンは「ユチョンが演じているところを見たら、時代劇らしいセリフ回しでやっていたのが不思議で、ミラクルだと思いました」とし、ユチョンは「忙しい中、応援しようと歌ってくれたメンバーに感動しました」と話している。
彼らの友情は格別だ。つらい時期を共に乗り切ったのだから。SMエンターテインメントとの専属契約をめぐり法廷闘争を繰り広げたジェジュン、ユチョン、ジュンスの3人は、昨年10月にJYJとしてアルバム『The Beginning』をリリースするまで、何もできないまま暗闇の時期を過ごした。その後も歌手としては番組出演の制限や出演取り消しなど悲しい経験をしてきたが、こうした出来事がかえって3人の結束を固めた。JYJで一番年上のジェジュンは「この道を1人で歩いていたとしたら、とてもつらかったでしょう。ジュンスとユチョンがいたから歩んでこられたんです。何をやっても一緒にいるということ自体に意味があると思います」と吐露した。ジェジュンにとってユチョンとジュンスという2人の「弟」は「両腕のような存在」なのだ。
取材=トゥ・ギョンア記者 写真=カン・ミヌ SBS、MBC