来年の映画は時代劇一色になりそうだ。

 初めて時代劇映画に挑戦し、大ヒットを記録した『最終兵器 弓』のパク・ヘイルに続き、これまで時代劇とはかけ離れたところにいたスターたちが、続々と時代劇に挑戦する。メンバーも華やかだ。

 『私は朝鮮の王だ』のイ・ビョンホン、『風と共に去りぬ』のチャ・テヒョンとミン・ヒョリン、『後宮』のキム・ミンジュン、キム・ドンウクなど。このうち、一番の大物イ・ビョンホン以外は、既に撮影中の様子まで公開され、ファンの期待が高まっている。同じ時代劇だがジャンルは歴史、コメディー、官能ドラマなどさまざま。ファンの期待もまたそれぞれ違う。

■イ・ビョンホン「時代劇を避けてきたわけではない」

 デビュー以来20年間、映画とドラマで大活躍し、1度も活動を休止したことがないイ・ビョンホンだが、来年1月末からは光海君(朝鮮王朝の第15代国王)に挑戦する。

 イ・ビョンホンは間もなく、「王子と乞食」をモチーフにした映画『私は朝鮮の王だ』の撮影に入る。ジャンルは真面目なフィクション時代劇。しかし、韓国を代表するトップスターのイ・ビョンホンが、これまで1度も歴史物に出演したことがないというのは不思議なことだ。

 イ・ビョンホンが「時代劇ブーム」の先陣を切ったことについて、所属事務所のBHエンターテインメントの関係者は「時代劇にプレッシャーを感じていたわけでもなく、意図的に避けてきたわけでもない。オファーも多かった。出演が決まりかけていた作品もあったが、縁がなかったようだ。今回の作品はシナリオの良さに引かれて出演を決めたのだが、イメージチェンジだと思われているようだ。

 「いずれにしても初めての時代劇なので、いい演技を見せるために万全の準備をしている」と話した。王の衣服である「袞龍袍」を着たイ・ビョンホンの姿はどうだろうか?多くのファンが公開の日を楽しみにしている。
■チャ・テヒョン「時代劇の中でもコメディーを」

 10月から初めての時代劇『風と共に去りぬ』の撮影に臨んでいるチャ・テヒョンは、ひげをつけてサントゥ(男性が髪を高く結い上げること)をするなど、ビジュアル的にも大変身した。

 チャ・テヒョンが時代劇風の格好をしたのは、2001年に公開された映画『猟奇的な彼女』で、笠をかぶった剣客の格好をした程度。しかし今回の作品では完全に朝鮮王朝時代の人物になりきっている。

 今回も得意分野のコミカルな演技はばっちり見せてくれるようだ。同作品は真面目な歴史物というよりは、氷を盗む泥棒たちが繰り広げる軽快なストーリー。チャ・テヒョン側もイ・ビョンホンと同様「シナリオの完成度が高く、チャ・テヒョンのキャラクターに合っていると思ったので出演を決定した」と説明している。

■キム・ミンジュン、キム・ドンウク「出演作史上最も意外な姿」

 歴史物よりはトレンディーなドラマのイメージが強いキム・ミンジュンとキム・ドンウクだが、来年は官能時代劇『後宮』でどっしりした演技を見せる予定。

 キム・ミンジュンは2003年にドラマ『チェオクの剣』に出演しているが、映画の時代劇は今回が初めて。キム・ドンウクも時代劇とはかけ離れたイメージの俳優だ。
 しかし公開された写真では、時代的特有の古めかしい雰囲気がしっかり漂っている。二人はこの作品で、ある女性の恋人と帝王を演じ、複雑に絡まり合う三角関係を描く予定だ。

 この映画の関係者は「俳優たちの思い切った変身により、観客の作品への集中度が高まるだろう」とした。昨年、官能時代劇『房子伝』で一躍脚光を浴びた女優チョ・ヨジョンと2人の男性俳優の絡みにも関心が集まっている。

■ミン・ヒョリン&イ・チェヨン「西欧的な妖精のイメージ? とんでもない!」
 チャ・テヒョンと共に『風と共に去りぬ』に出演するミン・ヒョリンとイ・チェヨンには、この作品で多くの課題が与えられている。 まず西欧的なイメージを捨て、時代劇の中に溶け込まなければならない。そして、新人のレッテルを外し、主演級俳優への仲間入りを成功させなければならないからだ。ミン・ヒョリンとイ・チェヨンといえば、各種の授賞式の際、レッドカーペットの上で華やかなドレスを身に着け、「ベーグル(ベビーフェイス+グラマーという意味の新造語)」として注目されてきたというイメージが強い。

 しかし今回の作品では、そのようなイメージに頼ることなく、完全に新しい魅力を見せなければならない。ミン・ヒョリンは今回公開された写真で海女になり、「ベーグル」にふさわしい抜群のプロポーションをあらためて見せ付けた。そんなミン・ヒョリンがどんな演技を見せてくれるかもファンの期待するところだ。

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