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タイ人少女「K-POPドリーム」まであと一歩
18日午後、ソウル市江南区の芸能プロダクションにあるレッスン室に、エキゾチックな顔立ちの少女が姿を見せた。66平方メートルほどの部屋は外の寒さのせいかひんやりとした空気が漂っていたが、少女は気にせず鏡の前に立ったかと思うと、その場に座って右足をスッと伸ばした。
記者が近付いて声を掛けると、彼女はふーっと吐いてうれしそうにあいさつした。「サワディーカー?」。
少女の名前はチョンナソーン・サジャクルさんさん(15)。先月、タイから「K-POPドリーム」を求めてやって来た。「サワディーカー」はタイ語で「こんにちは」という意味だ。
チョンナソーンさんはソウル市、フォックス・チャンネル、キューブ・エンターテインメントが共同企画した『K-POPスターハント』にチャレンジし、韓国行きのチケットを手にした。『K-POPスターハント』は韓流ブームが巻き起こっている東南アジアで、歌手志望者を選抜、現地市場をターゲットに「K-POPスター」を育てることを目標に、8月にスタートしたオーディション番組だ。台湾・シンガポール・フィリピン・タイ・香港などで3カ月間に5844人が参加、11人が最終本選に進んだ。チョンナソーンさんは1126人が参加したタイ予選で、たった2人にしか与えられなかった出場資格を手にした。
チョンナソーンさんの夢は、韓国に来てからさらに膨らんだ。彼女は今月14日に終了した第1次オーディションでトップ5に、19日に第2次オーディションではトップ3入りした。残すは24日の第3次と、28日の第4次オーディションだ。最後の関門を突破するため、ダンスの振り付けや歌の練習に余念がない。チョンナソーンさんは「タイではルックスが良ければ誰でも歌手になれますが、東方神起を見て、韓国のアイドル歌手たちの完ぺきな実力や徹底したプロ意識に感動しました」と話している。