野崎友子通信員
インタビュー:キム・ウォンジュン「歌手へのこだわり。リュ・シウォンとの関係は…」
23日に「Kim Wonjun Japan 1st LIVE 2011」を東京・表参道「GROUND」にて開催したキム・ウォンジュン。92年にデビュー、リード曲の「みんなが寝ついた後に」が大ヒットし、元祖アイドルとして人気を博した彼が、初めて日本でライブを開催した。デビューから20年目に入ったベテランのキム・ウォンジュンだが、最近の若いファンは、ミュージカル俳優として、またバラエティー番組『私たち結婚しました』で彼のまた違った魅力に触れている。そんなキム・ウォンジュンが、今の率直な気持ちを話してくれた。
―日本公式ファンクラブが発足し、初ライブも開催。今後の活動予定は。
「今後のことは、まだ決まっていませんが、1stライブに続いて、歌手活動をしていきたいと思っています。そして、日本のファンの方ともっと親しくなりたいです」
―8・9月は、ミュージカル『シャーロック・ホームズ』で主演されるなどミュージカルでも活躍されていますが、今後も続ける予定ですか。
「僕は、(ミュージカルを始める)年齢としてはだいぶ遅いスタートでしたが、2008年からこれまで年に1本ずつ、1作目『ラジオスター』、2作目『切り裂きジャック』、3作目『シャーロック・ホームズ』をやりました。自慢ではないですが、すべて成功しました(笑)。でも、ロマンスの作品がないので、そんな作品に出演するのが夢です。ラブシーンとか、たくさんやりたいです(笑)」
―ミュージカルだけじゃなく、俳優としての活動はどうですか。
「僕は、自分を俳優でなく『歌手』キム・ウォンジュンだと思っています。俳優というのは、自分にあっていない気がするんです。ミュージカルは、演技をするというよりも、その人になりきるといった思いでやってきました。ファンや周りの人から、同じ作品を演じているのを見ても毎回、違う人に見えるといわれます。その時その時の感情が反映されているからだと思います。子どものように純粋な気持ちで演じているんです。ミュージカルはとても楽しくやっていますが、歌手としての延長線上にあるものという感じです。だから、ドラマや映画は今のところ考えていません」
―昨年「M4」を結成されましたが、その活動は。また、ロックバンドV.E.I.Lの再活動はあるんでしょうか。
「グループとしての活動をしていくというものではなく、友達同士で楽しく、遊ぶような感覚で作った一時的なユニットです。そして、みんな個々に活動をしているので、再結集は難しいかと思います。V.E.I.Lのファンはいるのかな?(笑) メンバーが、結婚したり、留学したりで…それでも、メンバー全員とは3カ月に1度は会うくらい仲はいいんですが…V.E.I.Lの音楽はセクシーなので、いつかまた復活したいとは思っています」
―『私たち結婚しました』にパク・ソヒョンさんとカップル役で出演中ですが、出演を決めた理由は。
「出演依頼が来た際は、『ほんと? なんで僕に?』と言いました。でも、後悔することはいつでもできる。どうせ後悔するなら、やらずに後悔するより、やってから後悔した方がいいと思いました。そして、今では、この番組の仮想カップルの中では、一番理想的なカップルで、コンセプトに合うストーリーになっているといわれています。素敵な思い出をいただいたと感謝しています。
今までのキム・ウォンジュンというと『SHOW』のイメージでしたが、今の若いファンには、『私たち結婚しました』のキム・ウォンジュンと言われています。ミュージカルも、たくさんの『私たち結婚しました』ファンが観に来てくれています。そういう意味でも、素敵で、感謝しています。でも、ミュージカルを観に来たお子さんは、『私たち結婚しました』ではラブラブで暖かい感じなのに、ミュージカルでは冷静で冷たい感じなので、同じ人なのかと疑われるみたいです(笑)」
―以前、親友のリュ・シウォンさんを家に招いて、手料理でもてなすと聞いたことがありますが、料理は得意なんですか。
「上手ですよ。しますけど、毎日ではありません。家族と住んでいますので、母が作ってくれます。そして最近は、友達を家に招いて料理を作ることはしません。なぜなら、料理上手と知られて、後輩や友達から料理を食べに行きたいといわれるんですが、二人分までなら作れるんですが、三人以上になると難しくて作れないんです(笑)。ああ、それから最近気づいたことなんですが、パク・ソヒョンさんは、僕よりも料理がうまいです(笑)」
―逆に、料理を作ってくれるような人は、いないんですか。
「『私たち結婚しました』をやっているから、周りの女の子からは、結婚していると思われてしまっていて、僕はストレスがたまっていますよ(笑)」
―現実のご結婚は考えていますか。理想の女性は。
「一番難しい質問です。なにしろ、毎日理想が変わるんで(笑)。たくさんの女性を泣かせてきたんでしょう、とよくいわれますが、逆に泣かされたほうです…。これは冗談ですが、誰か、彼女を紹介してください」
―以前、友達と飲んでいても、お肌の管理のために夜中12時になると帰ってしまうという話を聞きましたが、本当ですか。
「すべて嘘です(笑)。本当は男らしいんですけど、繊細な面もあるので、周りの友達が冗談を言って、噂が広まっただけです。昨日もライブのリハーサル後、夜中の3時まで飲んでました(笑)」
―最近も、仲間で遊んだり、飲みに行ったりはしますか。
「はい、リュ・シウォンさんと(笑)」
―リュ・シウォンさんは、結婚され、一児のパパにもなられましたが。
「友達と奥さんとは、また違いますからね(笑)。リュ・シウォンは昔からの友達ですし、今はお互い忙しくて、昔ほど頻繁に会うことはできませんが、掛け替えのない存在。親友だから、つらい時にはつらさが半分になり、うれしい時には倍になる。(この関係は)永遠に続くと思います」
ライブでは、ベテランらしい巧みなステージングとファンとの触れ合いで盛り上げたキム・ウォンジュン。今後の活動にも意欲的なので、日本での次のステージも楽しみだ。またライブ翌日には、ちょうど日本でコンサートのリハーサル中だったリュ・シウォンを訪ね、一緒に食事したといい、言葉通り、その友情は固いようだ。