三佳キャンプ場を訪れた「キャンプパワー」同好会の会員たち。

 誰でも1度はテントを持って旅に出た記憶があるはずだ。便利な宿泊施設が増えたことにより、昔のようなキャンプの思い出もなくなっている今日この頃だが、最近になって再びアウトドアが注目を集めている。

 手頃な値段でキャンプ施設を利用できるだけでなく、山や川などの大自然を思い切り満喫できる小白山の三佳キャンプ場は、週末になるとたくさんの利用客でテントを張るスペースがなくなるほどだ。

完成したばかりで、手入れの行き届いた三佳キャンプ場の施設。


 小白山の主峰、毘盧峯の南側にある三佳キャンプ場は、厳密に言えばオートキャンプ場ではない。しかし、駐車場や道路が近くにあるため、車からそれほど離れていない場所にテントを張ることができる。

 キャンピングカー用のスペースは設けられていないが、電気コンセントが用意されているため、電気製品も不自由なく利用でき、シャワー施設や売店などの設備も整っている。探訪支援センターに隣接しているトイレとシャワースペースは完成したばかりで、常に管理が行き届いており清潔だ。特に女性にとっては朝晩、温水を利用できるのが大きな魅力といえるだろう。

三佳キャンプ場の中央を流れる川に足をつけて、読書を楽しむ子ども。


 三佳キャンプ場は、40ほどのテントが入るスペースで、それほど広いキャンプ場とはいえないが、キャンプ場の中央を流れる川はキャンプの気分を盛り上げてくれる。川が浅いため、子どもたちの水遊びにも最適で、飲み物や果物を冷やすこともできる。

 また、小白山毘盧峯に登る登山客にとっては、絶好のベースキャンプとしての役割を果たしている。小白山の主峰である毘盧峯(1439メートル)は、誰もが知る雄大な峰だ。

 三街キャンプ場から始まる山道は、毘盧寺を経て小白山の毘盧峯へとまっすぐ続く。このコースは最も短時間で頂上まで登ることができるため、小白山で日の出を拝む登山者に人気がある。

たくさんのテントが三佳キャンプ場を埋め尽くしている。


 三佳キャンプ場から約30分のところにある毘盧寺は、由緒ある寺だ。新羅時代の文武王の時、義湘大師が創建したという説や、新羅時代の神文王の時に僧侶の真定が建てたという説がある。毘盧寺から稜線に沿って毘盧峯の頂上まで登るには約2時間かかるが、登山初心者や体力に自信のない人にはあまりお薦めできない。

 ソウルから2人の子どもと一緒にキャンプ場にやって来たキム・ジスさん(40)とキム・ソヨンさん(41)夫妻は、2009年から3年連続でこのキャンプ場を利用している。インターネットサイト「ダウム」の同好会「キャンプパワー」の会員でもあるキムさん一家は、ほとんど毎週キャンプに出掛けるほどのキャンプマニアだ。キムさん一家にとって、キャンプは今や生活の一部になっているという。

小白山三佳キャンプ場に沿って流れるきれいな川。


 このようにキャンプの魅力に引かれ、多くの人々がキャンプ場を訪れている一方で、テントなど装備の購入が負担となり、なかなか手が出ないという人も多い。

 キムさん夫妻は「家族と一緒に楽しい時間を過ごすためにキャンプに行くだけで、テントを持っているからキャンプに行くわけではない。だから装備にそれほど気を使う必要はないと思う。最初にキャンプに行く時に足りないものがあっても、徐々にそろえていけばいい」とアドバイスした。



■三佳キャンプ場の基本情報
-入場料:大人1600ウォン(約114円)=ハイシーズンは2000ウォン(約140円)=、中高生1200ウォン(約84円)=ハイシーズンは1500ウォン(約105円)=、子ども800ウォン(約56円)=ハイシーズンは1000ウォン(約70円)=、駐車料金:車1台1日4000ウォン(約280円)=ハイシーズンは5000ウォン(約530円)=

-所在地:慶尚北道栄州市豊基邑三佳里320-1
-施設:シンク台、冷水シャワースペース、トイレ、売店
-レクリエーション施設:ロッククライミング体験場、絶滅危惧種の植物園

チョソン・ドットコム・メディア取材チーム

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