俳優キム・ジェウォンが28日、『10th Anniversary Kim JaeWon ~KIZUNA~(ファンクラブ結成記念イベント)』を東京・よみうりホールにて開催した。

 イベント前には記者会見を行い、東京では除隊後初のファンミーティング開催について「新鮮でワクワクしている」とし、緊張しているかとの問いに「ファンミーティングで緊張したことは一度もない」と言ってさわやかなトレードマークのキラースマイルを見せた。

 デビュー10周年記念イベントということで、「もともと俳優が夢だったわけじゃないが、10年がたった。もともと目指してなかった道ということもありなまけていた時期もあったが、残ったものを見ると、やってきてよかったなと思う」と率直に語った。


 好評を博した除隊後初のドラマ『私の心が聞こえる?』については、「今までラブストーリーなどいろいろやったが、これはファミリードラマ。主人公が前向きに変わっていく内容。最近は刺激的なドラマが多いが、ヒューマニティーあふれる温かいドラマ」と紹介。

 そして、同作への出演の経緯を「シナリオをもらい、タイトルだけでいいなと思った。店の名前や品物の名前だけで気に入ることってありませんか? そんな感じで気に入り、またその表紙が僕の一番好きなパステルトーンのカラーで背景が書いてあって気にいって、読んでみたらすごくよくて。さらに、すでに決まっていたほかの出演者の方が僕の好きな、尊敬する方々だったので決めた」と詳細に説明。


 障害者を演じるにあたっては「いろいろな作品を見たりして研究したが、人それぞれだと思った。そして、自分が障害者だったらどうだろう、と考えて役作りをした」と語った。

 入隊前と後で何が変わったか、との問いには「入隊前も後もぽっちゃりしていると思う(笑)。食べることが好き、お酒の席が好きなので。最近、ドラマをやって少しやせたかと(笑)。内面的には、それまでまだ人間的に深さがなかったが、2年間の間に300冊の本を読み、それとともに成長していくのを感じた。軍隊にはいろいろな人がいて、彼らと会話や生活することも、俳優としての勉強に役立った」と率直に明かした。

 大量の本を読めた理由を、「入隊当初、武器庫の警備をしていたが、その時間が2、3時間あって、時間がもったいないと思い、その間に本を読ませてほしいと、異例のお願いをしたところ、許可を得られた」と明かし、「最初は処世術の本を読み、その後は小説をたくさん読んだ」と語った。


 『私の心が聞こえる?』撮影中に首のヘルニアになったと伝えられたが「かなりよくなった。リハビリ、マッサージも受けているので大丈夫。すぐよくなると思う」と語り、安心させた。

 最後にファンに向け「日本のファンとは8年続いている。特別な関係というより、姉と弟のような、友達みたいな関係を続けていきたい」とコメントした。

 ファンミーティングでは、ウイットに富んだトークのほか、オリジナルの新曲でまだ未完だという歌「ヌニブシルマンクム(目がまぶしいほど)」や、「OVER THE RAINBOW」「My Way」を披露。最後には握手会でファンと触れ合った。

東京=野崎友子通信員

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