韓国を代表するテノール・シンガー、イム・ヒョンジュが20日、有明コロシアムで行われた女子バレーボールワールドグランプリ日韓戦で韓国の国歌を斉唱し、その歌声で日本と韓国の観客を魅了した。

 来年のロンドン・オリンピックに向けての第一歩となる大事な大会、注目の日韓戦。満員の有明コロシアムは、ホームの日本を応援する観客が多かったが、そんなアウェーの雰囲気も吹き飛ばす圧巻のパフォーマンスだった。



 12歳でデビュー。盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の就任式で国歌を斉唱し「声楽の神童」と呼ばれて以来、数々の大舞台で歌ってきたイム・ヒョンジュは06年ワールドカップ韓国初戦前にも5万人の観客を前に国歌を斉唱している。

 試合の結果は日本がストレート勝ち。イム・ヒョンジュは「残念です。韓国チームはとても頑張りましたが、日本のチームも強かったです。選手の皆さん、本当にお疲れさまでした。」とコメント。



 またイム・ヒョンジュは、27日に韓国テグで開幕する世界陸上の広報大使も務めている。「世界陸上が開催されるという事で、韓国は今、すごく盛り上がっています。韓国のテグという場所が、世界的に注目されることをうれしく思います」とし、気になる選手は「ボルト選手、イシンバエワ選手」だそう。9月3日には、世界陸上イベントの一環としてテグで単独コンサートも開催する。

 イム・ヒョンジュがアジアのファンのために企画したアルバム「オリエンタル・ラヴ~アジアン・ヒッツ・コレクション~」は9月7日発売される。

東京=野崎友子通信員

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