【キム・ヨンファン記者】 キラキラと目を輝かせたかと思うと、気さくな笑顔も見せる。「スターも俳優も夢見る」という24歳の若者からは、非凡さも平凡さも感じられた。何か一つの定義でくくることができない俳優イ・ミンホの魅力だ。

 5日、ソウル市江南区のレストランでイ・ミンホに会った。 SBSの水木ドラマ『シティーハンター』が放送終了して1週間余り過ぎていたが、「撮って出し」(撮影してすぐに放送しなければならないほど時間に追われたドラマ収録)をやり遂げた疲れは見られなかった。『シティーハンター』をスイスイとこなした彼に、韓流スターを夢見る俳優イ・ミンホと、そうした肩書きを外した時の自然体のイ・ミンホについて聞いてみた。

■韓流スター夢見るもう一人の「眠れる獅子」

 韓国は狭い。『花より男子~Boys Over Flowers』(KBS)のク・ジュンピョ(道明寺司)、『個人の趣向』(MBC)のチョン・ジノ、そして『シティーハンター』のイ・ユンソン。イ・ミンホは向かうところ敵なしの大活躍だ。最近ではハリウッドのプロデューサー、テレンス・チャンが『シティーハンター』の撮影現場を訪れ、イ・ミンホに会ったと報じられ、ハリウッド進出説も流れた。

 「中国の方だと聞きました。中国で『シティーハンター』の反響がすごいそうです。あの方たちがいらっしゃるほどなら、本当に反響を呼んでいるんだろうな…と思いました。もうこんなにアジアで輝けるチャンスが巡ってきたのか、という気持ちです。言葉や、ほかの何かいろいろな準備をすぐにでも始めなければ、と思っています。オフ期間中も合間を見て自分を磨くため頑張るつもりです」

 イ・ミンホは、まずアジアから攻略(?)する、と抱負を語った。特に中国は彼の庭と言っても過言ではない。『花より男子』『個人の趣向』『シティーハンター』と3作続けてヒットしているからだ。

 「アジアは狭くなりました。最初に韓流ブームが起こった時の韓流スターよりも実力を磨く必要があると思います。アジアのスターになる道は、かつてほど難しくはなさそうです。それも、先に進出していった先輩方の努力があるからです。僕も自分をきちんと磨くことができたら、アジアのスターになれるかもしれないし、そうすれば自然とハリウッドから声がかかるかもしれません。そうするしかありませんから。そうなれば、ハリウッドにも進出できるのでは、と思います」


■家では「平凡な人間」…「自分でも情けないです」

 イ・ミンホは、プラーベートをほとんど見せない俳優だ。自分でも「会う人にだけ会う」と、狭い(だが深い)人間関係を説明する。俳優でない時のイ・ミンホは、同じ年代の若者たちのようにギターを習っては挫折し、ゲームに夢中になったりもする。

 「僕はすごく平凡な人間です。家では主にゲームをしています。上半身裸で(笑)、いろいろなゲームを少しずつしますね。『スタークラフト』とか『ウイニングイレブン』とか。母も『家でそんな風にしている時はちょっと…』と言います。僕も自分の姿を見ると情けなくなる時があります(笑)」

 「『シティーハンター』撮影前のオフ期間中はギターを習おうと思っていたんですが、指がすごく痛いんです。なぜかギターを弾くってロマンがあるじゃないですか。ムードもあるし(笑)。でも、2回習っただけで駄目でした。楽器をピアノに変えてチャレンジしてみようかとも思うんですが、音楽的な才能がなくて…」

■イ・ミンホにとってパク・ミニョン&KARAハラとは?

 まず、パク・ミニョン。パク・ミニョンとイ・ミンホの縁は2007年にさかのぼる。KBS第2のドラマ『アイ・アム・サム』で初共演した。『シティーハンター』撮影現場公開では、パク・ミニョンが気軽にイ・ミンホに話しかける姿も見られた。イ・ミンホは、パク・ミニョンについて「(知り合って)5年になりますが、今回の作品を通じてすごく近くなった気がしました」と話す。

 「知り合ってからは5年ですが、親しくはありませんでした。プライベートで会ったこともなかったんです。今回の作品で、パク・ミニョンという人がどれだけいい女優なのかを感じました。序盤から落ち着いて演技でき、息もピッタリでした。パク・ミニョンさんはほかの人の視線を意識せず、気楽に接するタイプです。だから、僕はちょっと肩に力が入っていました」

 同じく今回共演したガールズグループKARAのハラは、ドラマの設定でイ・ミンホに思いっきり迫ってくる(?)役柄だった。イ・ミンホに対しても、これまで何回かそんなことがあったのか気になって聞いてみた。

 「女性が積極的にはアプローチしてきたことは1-2回あったと思います。でも、かえって積極的な女性は負担になることもあります。だから付き合ったことはなくて、ただ親しい友達とか、妹みたいな関係でした」

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