16日、ソウル近郊の仁川市プピョンアートセンター大公演場にてキム・ハヌル、チャン・グンソク主演の映画『きみはペット』のクライマックスシーンが750人のファンとともに撮影された。

 この日、撮影現場で取材に応じたキム・ハヌルは、印象に残るエピソードとして「わたしは(チャン・グンソク演じるイノを)ペットとして飼っているのでいろいろさせたりとかこき使ったりするのですが、演技をする中で個人的なストレスを演技で解消させてくれたんじゃないかなと思うことがありました。また、グンソクさんにプロレス技をかけるシーンがあるのですが、グンソクさんには痛いシーンでしたが、わたしには楽しかったシーンです」と言って笑った。

 それに対しチャン・グンソクは、「僕はペットでハヌルさんが主人なので、されるがままの状態で、ハヌルさんが私を通してストレスを発散するシーンが印象に残ってます。特に浴槽に入れられて、僕が半裸の状態で、ハヌルさんが僕の体を洗うシーンが印象に残ってます」とちょっとドッキリの告白も。「そのシーンで、『早く来なさいとハヌルさんが私の頭をたたくシーンがあったんですが、小学校5年の時に同じようにお母さんにたたかれた時を思い出し、当時の自分に戻ったような気持ちになりました」と付け加えた。

 キム・ビョンゴン監督は、「これから撮るシーンにより期待してます。ウニとイノがダンスをするシーンを撮るのですが、今から楽しみにしています」と残りの撮影にも期待感を示した。

 チャン・グンソクは、同映画が年の差カップルということで、個人的に何歳差まで恋愛OKですか、との記者の質問に「今まで年齢差カップルをいろいろ見てきたんですけど、僕は年齢はまったく関係ないと思ってます。年齢はただの数字にしか過ぎないので、愛があれば…心が一番だと思ってます」と答えた。

 撮影では、キム・ハヌルにいたずらをいろいろしたというチャン・グンソク。「僕はまだ撮影があるのにハヌルさんが撮影を終わって帰ろうとする姿を見て、『まだ撮影ありますよ』とうそをついて、スタッフさんもちょっと慌てたとか…。でも僕は後輩だから、簡単にはいたずらは出来ませんよ。なんたって、ハヌルさんは『ロマンチック・コメディー界の生きた伝説』ですから。僕にとっては神のような存在ですので、本当に尊敬をしています」と明かした。

 また、「ハヌルさんが僕をリラックスさせて撮影をして下さってます、だからハヌルさんに男らしい部分を見せるところがあるとすれば映画の中のイノの性格、映画の場面に出ると思いますね。たとえば、ウニにストレートに男らしい場面を見せるシーンもありますし、純粋なペットとしての姿を見せるシーンもあります。どういうシーンを撮るかによって僕の態度が変わるようです」と語った。

 現在、日本で異常なほどの人気ぶりを見せているチャン・グンソクだが、「いまだに人気について不思議な感じがする」とし、「先週アジアツアーが終わり、映画撮影に専念できるようになりました。やはり俳優として演技するのが一番幸せだし、韓国の俳優として韓国のドラマ、映画を通して韓国の文化を伝える外交的な意味もあると思います。『きみはペット』を通して文化的交流がたくさんあればいいと思ってます」との展望を示した。

 5月16日にクランクインした映画『きみはペット』は、現在6割ほど撮影を終えており、今年下半期に韓国で公開予定だ。

ソウル=野崎友子通信員

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